個人事業主文筆家のベストバイ「執筆環境向上に役立つアイテム3選」

この連載も無事2023年を迎えられました。今年もどうぞよろしくお願いします!!

さてあなたは、例年の年末年始のお楽しみって、何かありますか? 

私は……ここ数年、みんなの「ベストバイ」を見ることがめちゃくちゃ楽しいです!!

 

ベストバイ。それはここ数年で完全に定着した(と思われる)、年末の恒例テーマ。「今年買ってよかったもの」をみんながブログや SNS や YouTube でまとめてくれるのです。ベストバイという言葉が定着したのはいつからなのか、最近はもう毎年の恒例行事のようにみんなまとめてくれます。ここ10年の流行りだと思うのですが。

 

私は誰かの「お買い物の話」を聞くのが大好きでして。友達の最近買ったものの話を聞くのも楽しいし、見知らぬ人の買ってよかったものの話を聞くのも大好き。インターネットで不特定多数のお買い物話を読めるようになった現代、いい時代だなあと常々感じています。そしてなにより「お買い物の話」が熱を持つのが、年末の空気。今年を振り返りつつ、今年買ってよかった、生活や趣味に彩りを与えてくれた商品の話をするムードが、私はかなり好きなのです。

なので今回、年は明けてしまいましたが、私も2022ベストバイを紹介したいと思います!

 

といってもただ買ってよかったものを紹介しても、面白くないので。せっかくの書く仕事について語る連載ですから、今回はここで「2022年に買ってよかった、書く仕事に役に立つグッズ」を、私なりに解説します!

漫画家さんは「執筆環境に役立つアイテム」をたまに紹介しているイメージなのですが、文筆業ももっと執筆環境話をしてほしい、と思っているわたくし。まずは自分から、〈個人事業主文筆家による執筆環境の向上に役立つアイテム〉を、今回は紹介しましょう!

執筆環境向上に役立つアイテム

1. スキャナー

……これ、じつは私の2022年ベストバイのひとつ。スキャナーって、個人事業主文筆業にものすごく必要だったんだ……! と目から鱗が落ちまくったのが発見でした。

というのも、2022年に電子帳簿保存法が改正され、領収書やレシートは電子保存できるようになったのを個人事業主仲間のみなさまはご存じでしょうか。くわしい説明はググっていただくとして(なぜなら私が過不足なく説明できる自信がないため)。領収書の類をスキャナーで保存する、という技を私は知ってしまったのでした。

スキャナーって、ゲラ(=校正用に刷った原稿)をスキャンするくらいしか使えないと思っていたのですが、そんなことはなかった。領収書の整理に、あまりにも、便利。個人事業主仲間は絶対に買ったほうがいいです。領収書の保存はスキャナーに任せましょう。

2. Apple Pencil

iPad はいままで持っていたんですが、知らなかったよ、こんなにペンシルが重要だったなんて……っ! Apple Pencil の使い勝手の良さに驚いていたら、私の2022年は終わりました。

これも原稿仕事のときに使うものとして、書く仕事をしている皆さまには超おすすめしたい。というのも、使えるのは「ゲラの PDF に鉛筆で校正さんや編集さんの指摘がやって来たとき」。

たぶん同業者ではない方からすると、なんのこっちゃと理解されないと思うのですが。出版業界は「鉛筆で書き込んだ原稿が PDF でやってくる」世界なんですね。なので、鉛筆で書き込まれた指摘に対して、私たち筆者側は「~~と直してください」と PDF に対して指示を打ち返さなくてはならない訳です。

私はこれまでメールで修正箇所を「●●のご指摘箇所を〇〇に変更お願いします」とお願いしたりしていました。あるいは最悪の場合は鉛筆入り PDF(データ)を一度コピーし、私も赤ペンで書き込み、そしてそれをスキャンしてデータ化して送る……という大変な二度手間をやっておりました。

が! そのような労力を、Apple Pencil が傍にいてくれるだけで、肩代わりしてくれる!!

Apple Pencil 高いとか言ってる場合じゃなかった。ゲラの修正はすべて彼――Apple Pencil さま――にお願いするべきであった。同業者の方には本当におすすめです。いや私がおすすめする間でもなく買っている気もしますが……。

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3. デュアルキーボード

なんだそのかっこいい名前のキーボードは、と思われた方も多いでしょう。これはですね、なんと「真っ二つに割れる」キーボードなのです!

たぶん調べてもらったほうが早いと思うのですが、本当にキーボードが「二つに割れている」状態を思い浮かべてください。ぱっくりとキーボードが割れている、その状態でパソコンに接続して、キーボードとして使えるものなのです。

これの何が良いって、肩こり軽減に役立っている気がする! ということ。というのも私の肩こりは筋金入りで、さすがにデュアルキーボードを使っただけで肩こりが無になったとは言えないところが辛いところなのですが。しかしキーボードって、ただでさえ使っていると巻き肩になりやすい構造にあるし、絶対にデュアルキーボードにしたほうが肩こりはマシになっている(と思う)。

真っ二つに割れているキーボードの形も、慣れたら問題なく使えるなあ、という発見もありました。どうしても使いづらいのでは? 打ちづらいのでは? という懸念が強かったのですが、意外と慣れたらいける、肩にも良い気がする、と昨年買ってよかったもののひとつです。

執筆業(趣味も含め)の皆さまの肩こり対策グッズも、ぜひ知りたいところです……。

まとめ

そんなわけで私の「書く仕事に役立った」ベストバイ2022の3商品でした! 本当にどれも革命的に良い商品だった……! 今年もいろんな工夫をして、原稿を書くときのストレスをできるかぎりなくしていきたいです。

あなたも「私は書くストレスをなくすためにこういう商品を買ったよ!」というご経験がありましたら、ぜひ教えてくださいね!! 良い商品があったらまた私も報告します。あなたもわたしも、今年もより良き執筆環境を!