1万kmを乗り越えた恋と、2時間の距離で諦めた恋。ちがいは「インターネット」

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みなさんは、遠距離恋愛したことありますか?

わたしはドイツと日本の国際遠距離恋愛を経て、夫と結婚しました。

……なんて言うと「国際遠距離ってすごいねー!」と言ってもらえるのですが、正直そんなに大変じゃなかったんです。

だって、インターネットがあるから。

あと1ヶ月で帰国。わたしと彼は国際遠距離恋愛を選んだ

大学4年生の6月。

ドイツ留学も残すところあと1ヶ月というタイミングで、わたしは現地の男性とお付き合いをはじめました。

わたしたちは付き合って早々、2つの選択を迫られることになります。別れるか、遠距離恋愛をするか。

すぐ別れるつもりで付き合ったわけではないけれど、留学中に付き合い帰国後の遠距離に耐えられず別れたカップルもたくさん見てきました。さぁ、どうする。怖くてお互い相手の気持ちを聞けないまま、7月末、彼の誕生日を迎えました。

そこで彼が、「君とはまじめに付き合いたい。卒業後ドイツに来てくれるのを待ってる」と半ばプロポーズのような言葉で、遠距離恋愛への覚悟を伝えてくれたのです。

(2013年、彼とその話をしたバカンス先のロドス島)

(2013年、彼とその話をしたバカンス先のロドス島)

帰国予定日、デュッセルドルフ空港で抱き合いながらふたりとも号泣。

「絶対大丈夫だから」

「うん、毎日連絡するよ」

トレンディドラマか?と思うようなやり取りをして、わたしは日本に帰国しました。

 

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拍子抜けするくらいあっさり終わった遠距離恋愛の功労者

さて、遠距離恋愛はどうだったか。実はケンカすることもなければ物理的距離に心が折られることもなく、あっさりと1年が過ぎました。で、大学を卒業してふたたび渡独、再会。

いや本当、「特筆することなし」って言えちゃうくらい、少しの波風すら立たない穏やかな遠距離恋愛だったんです。

わたしは卒業後ドイツへの移住を決めていたので、遠距離の期間が決まっていたのがよかったのでしょうね。別れたまわりの国際恋愛カップルたちは、お互い自分の国に生活基盤があり将来共に歩むビジョンが見えず……が多かったので。

でもやっぱり、遠距離を乗り越えられた最大の理由は、まちがいなくインターネットです。

会えないのはさみしいけれど、カメラつきで通話していれば、ほとんどとなりにいるようなもの。おはようとおやすみLINEは欠かさず送り、おいしいご飯を食べたら写真を見せる。

物理的距離が約1万kmあっても、こうもかんたんに連絡が取れるとなると、実際に感じる距離なんてたかが知れています。

1ヶ月に1度飲みに行く友だちより、毎日LINEやSkypeしてる彼とのほうが、「近い」気がするくらい。

一昔前のように、高い国際電話、もしくは文通しか手段がなければ、国際遠距離恋愛なんて選択肢を選ぶこともなかったでしょうね。本当に、インターネットさまさまです。

物理的距離に負けて諦めた15年前の初恋

実はわたし、彼と国際遠距離をする10年前、物理的距離に負けて諦めた恋があったんですよ。アラサーにもなって中学生のときの初恋話を書くのって、ちょっと気恥ずかしいのですが。

中学1年生のとき、同じクラスだったAくん。

目立つスポーツマン! というタイプではないけれど、人当たりがよくて穏やかで、学級委員をやったり先生に頼られたりしていた人です。

中学2年生になった春、そんな彼とめでたくお付き合いすることになりました。人生初の彼氏です。

「彼氏」とはいっても、まわりにバレるとからかわれるので、みんなと時間をズラしてたまに一緒に帰るくらいのものでしたけどね。デートでどこかに行ったこともなければ、親に言えないアレコレをしたこともありません。

はじめて好きになった人が、自分のことを好きになってくれた。本当にもう、それだけで十分だったんです。まぁ、中学生ですし。

でも、頭の中が常にお花畑だったわけではありません。むしろ、幸せな毎日のなかで、いつも胸がちくちくしていました。

なぜなら彼は、1年後遠くへ引っ越すと知っていたから。

もしあのとき、いまのインターネット環境があったとしたら……

それを知ったのは、付き合う前の中学1年生のときでした。

親の仕事の都合で、3年生になる春、新幹線で2時間ほどの距離の場所へ引っ越すことが決まったそうです。

はじめて好きになった人。はじめて付き合った人。その人との思い出が増えるたびに、お別れの時間が近づいてくる。

わかったうえで付き合ったとはいえ、やっぱりつらいですよね。残された時間を数えながら過ごす時間は。

いまの環境であれば、新幹線で2時間なんて、たいした距離じゃありません。

でも中学生のころは、携帯のキャリアがちがうと絵文字が文字化けするし、カメラもまだついていない時代でした。ネットといってもリビングにあるパソコンを使っていましたし、そもそもAくん、まだ携帯もってなかったし。

お小遣いがプリクラ代に消える中学生にとって、「新幹線で2時間」は、絶望的な距離だったのです。2年生の終了式でお見送りをして、それで、わたしの初恋は終わり。

いまでもたまーに、ほんのたまーに、思ったりするんです。

あのときいまと同じようなネット環境だったら、わたしとAくんはどうなっていたんだろう? と。

インターネットは物理的だけでなく時間が隔てた溝も埋める

改めて考えると、ドイツに移住ができたのも、インターネットがあったからでした。

たまに親にLINEで近況報告して、和食が食べたければネットで調味料を取り寄せて、日本のことが知りたければネットニュースを見て、犬の写真を友だちに送る。

インターネットのおかげで、ドイツに住みつつも、その気になれば日本とほぼ変わらない生活ができるんです。だから移住という決断を下せた。

60歳前の母親いわく、昔は「里心がつくから」と、留学生は家族への文通すら禁止されていたんですって。海外に行くには、それぐらいの覚悟が必要だったんでしょうね。

「物理的距離の克服」という意味で、インターネットは、世界中の人々の生活を変えた活気的な発明です。

いや、もしかしたらネットは、「時間的距離の克服」にも一役買っているのかもしれません。

物理的距離の克服=相手がどこにいてもOK、ですからね。時間があいて疎遠になった人、いつのまにか遠くに行ってしまった人。そんな人にも、「久しぶりー!」と気楽に連絡が取れます。

たとえば、10年連絡をとっていなかった同級生が、「夫の仕事の都合でドイツに引っ越すことになったから会いたい」と連絡をくれたことがありました。

SNSやLINEのようなツールがなければとっくに縁が切れて、一生関わらなかっただろうな……という人は少なくありません。

インターネットがライフラインとして普及したのも、当然の成り行きだったといえるでしょう。

インターネットがわたしたちの自由を、世界を広げた

物理的距離のデメリットが減ったことで、わたしたちはきっと、想像以上の恩恵を受けています。

遠方の両親の様子を定期的に確認できたり。

単身赴任中でも子どもの様子を動画で見られたり。

遠方からでも会議に参加できたり。

ほしいものを現地から取り寄せたり。

海外の情報を即時に入手できたり。

ドイツでも『呪術廻戦』の最新刊をkindleで読めたり。

そういえば昔は、受験の合格発表も現地の掲示板で、災害時の安否確認も張り紙だったとか。

「現地にいなくてもいい」というだけで、わたしたちはこれだけ自由に、便利な生活を送ることができるのです。

デジタル技術の発展とともにわたしたちの生活も変わっていったので、いまではそれらが当たり前になっちゃってますけどね。

距離に縛られないって、こんなにも自由なんです。

インターネットをはじめとしたデジタル技術が、わたしたちの世界を広げてくれた。すごい時代に生きてるものです、わたしたちは。

ああ、でもやっぱり、大切な人のそばにはいたいなぁとは思います。

たとえデジタルのおかげで、それが必須ではなくなったとしても。

 

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