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未経験から副業ライターで成功する、簡単かつ唯一の方法について

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「お前、パソコンに詳しかったよな。インターネットビジネスで起業を考えてるんで、相談に乗ってほしいんだわ」

大して親しくもない知人から呼び出され、こんな相談を受けたのは確か、1990年代の終わりか2000年代始め頃だったと記憶しています。

当時はまだインターネットサービスが黎明期にあった時代で、一般家庭では必要な時だけネットに繋ぐダイヤルアップ接続が当たり前でした。そんな時代にスキャナやプリンタを揃え、フォトショップやイラストレーターも使いこなす私は、確かに「パソコンの大先生」だったのでしょう。

しかし、起業などという人生の一大事に親身になれる気がしません。相談する相手を間違っているのは明らかですが、とりあえず黙って聞くことにします。

「クリック保証って言葉、知ってるか?」

「なんやっけ、広告をサイトに掲載して、1000回クリックがあったら1万円とか、そういうサービスやろ?」

「そうそう。広告を載せてくれるサイトを見つけて、広告を出しそうな会社に営業して仕事を取れば、簡単に儲かると思わんか? 元手も必要ないし」

「安直やなあ。仮にサイトや広告主をゲットできたとしても、そんな都合よくクリックされるわけないやろ」

「お前も凡人やなあ。クリック要員はバイトでいくらでも集まるやん。広告代が1クリック10円なら、クリック要員には3円を出せば良いんや」

コイツは何を言っているんだと驚き呆れますが、実はこれは、当時の価値観で言えばそれほどメチャクチャなビジネスモデルではありませんでした。実際にそれから程なくして、似たようなビジネスモデルで株式上場まで果たしてしまった会社があったほどです。

令和の今でこそネット広告効果は精密に計測可能ですが、当時は「とにかくクリック数が出ること」が、広告の目的だったからでしょう。紙媒体でいうところの発行部数のような感覚であったのかと思いますが、しかし言うまでもなく「サクラによる広告クリック」など、明らかに商売の本質から外れています。

「いやお前、それ広告主の利益に繋がらんやんけ」

「広告主が欲しいのはクリック数や。クリックバイトは、空き時間で小遣い稼ぎができる。サイト運営者にも報酬を払う。完璧な“三方良し”やし、失敗する理由があるか?」

「広告主に付加価値が発生しない以上、長続きせんやろ。お前がピン跳ねして儲けたいだけとしか思えん」

「・・・わかった、もうええわ」

結局、彼を怒らせただけのミーティングになってしまいましたが、程なくして彼は本当に、そのビジネスモデルで起業を果たします。

Webライターに求められるものとは

話は変わりますが、私は今、ネットメディア向けのコンテンツを制作するディレクター職をしています。簡単に言えば、優良なコンテンツを求める企業向けに、目的にあったコラムや記事を供給する仕事といったところでしょうか。

金融、自然科学、各種メーカー、HR、エンタメなど、その領域は多岐にわたり、毎日多くのライターさんとやり取りをしています。

Webメディア向けのライターと言えば、まさにインターネット時代になって初めて生まれた職業といえるでしょう。副業としても人気で、私もこれまでざっと1万人ほどの応募者の方とコンタクトし、過去の実績やコラムを拝読してきました。

しかしその中で継続的にお取引をさせて頂いている方は、40名ほどに留まります。実に0.4%のご縁ということになります。

このように聞くと、ライター志望の人は心が折れるかも知れません。

やはり新聞記者や雑誌記者など特殊なライティング技術が必要なのか。もしくは医者や弁護士など、難関資格を持っていないと相手にされないのだろうかと。しかし断言しますが、Webライターに求められる資質にそれら要素は、実は一切関係ありません。

現に私がご縁をいただいているライターさんは、ほとんどの人がこれら条件に該当しません。

その理由について、テクニカルなことを言い出せばキリがありません。有料メディアと、無料で気軽に読み始められるWebメディアでは読み手の求めるニーズも姿勢も違います。求められる制約や表現手法も当然変わってきます。

しかしそれらは、あえて申し上げれば枝葉末節に過ぎません。では、優秀なWebライターに求められる本質的な価値とは何なのでしょうか。

恐らくそれは、読者を感動させる程の覚悟を持って、本気で仕事に取り組めるかどうか。ただそれだけです。

精神論に聞こえるかも知れませんが、本質的な価値はこれに尽きるでしょう。「自社のファンを創造する」ことが、多くのWebメディアが求める本質的なニーズだからです。

そして私がこのような信念を持つには、大きなきっかけがありました。拙い経験値ではありますが、少しお話させてください。

「感動」が持つ力について

実は私自身も、個人で趣味のブログを運営しています。

匿名で運営しているので詳細は省略しますが、自衛隊や自衛官の活躍を紹介する、少しマニアックなサイトです。実在の組織や人物を扱うので、ヘタなことは書けません。

そのためベースから大きな緊張感をともなう領域ですが、「読者の皆さまに感動して頂くこと」をテーマに、4年ほど記事を更新し続けてきました。

そして、そんなある日のことでした。私はある自衛隊高官の退役式を取材する許可をいただき、駐屯地への入場を許されます。陸上自衛隊の最高位にある陸将で、陸上自衛隊で2番目のポストにあたる最高幹部でした。

8万人を束ねる組織のトップは威厳にあふれ、私は緊張感を持って取材にあたります。

そして厳かな式典も終わり、帰り支度をしていた時のことでした。私は副官から、「ちょっとこちらに来ていただけますか?」と、声をかけられます。

何かやっちゃいけない事をやらかしたかとビビりながらついて行くと、そこには陸将ご本人が立っていました。

「あなたが桃野さんですか?」

「・・・は、はい!?」

「実は家内があなたのブログのファンでして。それで私も先日、目を通しました。いつも自衛隊を応援してくれているのですね。ありがとうございます」

「こ・・・光栄です!ありがとうございます!」

ブログは基本、匿名で運営していますが、読む人が読めば私が運営者であることはわかるようになっています。駐屯地の入場にあたっては、名前や住所も当然申告するので、私が運営者だとお耳に入ったのでしょう。

そんなサプライズを受け、驚き固まっている私の手を陸将は優しく包み、こう言いました。

「これからもどうぞ、自衛隊の応援を宜しくお願いします」

「・・・はい(なんだこれは?)」

陸将は手のひらに何かを隠し持ち私に手渡すと、足早に去っていきました。そしてその場にぽつんと残された私の手のひらには、こんなものが残されていました。

 

チャレンジコイン

読者の皆さんは、「チャレンジコイン」という言葉をご存知でしょうか。

正式な部隊長・指揮官表彰の基準は満たさないものの、個人的にその活躍を顕彰したい部下への褒章として。あるいは特別な親愛の情を持つ相手などに、高位にある軍人が、友情の証として渡すコインのことです。

そして私が陸将からいただいたのは、まさにそのチャレンジコインでした。

この出来事から、すでに2年ほどになるでしょうか。その間も私のブログの読者は増え続け、月間の最高PV数は83万を数えます。メディア運営に携わる人であれば、個人が一人でやっているブログとして、それがありえない数字であることは容易にご理解いただけるのではないでしょうか。

読者の心に届く記事というのは、時にこれほどの力を発揮するものだと再確認した出来事であり、数字になりました。

読者の方に感動していただくというのは、読者の心に対し真剣勝負を挑むということに他なりません。それは自分との戦いでもあり、読者の心を掴む戦いでもあり、決して容易なことではないでしょう。

しかし商業メディアで必要とされる人とは、読者とメディアのために、そのような仕事ができるライターだけなのです。

結局ライターとして成功するにはどうすればいい?

お話は冒頭の、サクラにクリックさせてアクセス数を稼ぐというビジネスモデルで起業した知人のことです。

しばらくの間、彼の事業は順調に成長を続けたものの、残念ながら2年ほどで廃業になったそうです。それも当然でしょう。本質的に誰の利益にもならないようなサービスが、長続きするわけないのですから。

翻ってみて、今も一部のWebメディア運営者からは、同じようなニーズを良く聞きます。

「とにかく、アクセス数を出してほしい」と。

企業メディアを運営する最大の目的は、多くの場合、自社のファンづくりであるにも関わらずです。

厳しいことを言うようですが、ファンづくりというゴールすら見据えずに、

「とにかくアクセス数を稼いでくれ」

というメディア担当者さんはきっと、私の知人が起業したようなサービスを利用するのでしょう。20年前のインターネット黎明期のまま、何も変わっていません。

そして、そんなメディア担当者さんに振り回されたライターは、お金を貰いクリックをするアルバイトのように、本質的な価値がない記事を量産し続けることを求められます。中には、タイトルで釣るような下品な仕事を経験した人もいるかも知れません。

しかし当然ですが、それではメディアのPVは伸びず程なくして打ち切りになり、やがて仕事を切られるでしょう。誰も得をしません。

では、ライターとして成功するには結局、どうすれば良いのか。

もちろんアクセス数を叩き出すことができ、文章力や表現技術に優れた人であれば、文句はないでしょう。最終的に、メディアのニーズはやはりPV数に行き着くからです。

そしてそれらを何も持ち合わせない場合は、本気でメディアの想定読者を想い、感動させる覚悟で仕事に取り組むことです。その想いさえあれば、例え短期的にその他のニーズに欠けていても、編集担当者は手放そうとしません。

小手先の技量など、教えればいくらでも身につくからです。そして長い目で見れば、そのようなライターの書く記事こそが財産であると、どれほど愚かなメディア担当者でも必ず気がつきます。

ライターとして本当に成功したいなら、

「メディアが求める本質的な価値はどこにあるのか」

を見抜き、それを満たすことだけに集中して、仕事をしてください。

そのうえで受け取る、読者からの「チャレンジコイン」こそが、ライターとしての最高の誇りです。

それに勝る「SEO対策」「PV数対策」など、本質的には無いのですから。

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執筆

桃野 泰徳

ティネクト(株) 取締役CFO
(株)鹿せんべい 代表取締役
大学卒業後、大和證券に勤務。中堅メーカーなどでCFOを歴任し独立。最近一番驚いたことは、波平さんが54歳ということでした。 いつの間にか射程圏内です。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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