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【男性の育休】本部長インタビュー。役職者が育休を取ることで、部下も取りやすくなる

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さくらインターネットの中の人を知ってもらうため、さくマガではさまざまな社員にインタビューをしています。今回はコーポレート本部の本部長を務める松本将司に、副業や育休を取得した経験、今後やりたいことなどについて聞きました。

 

プロフィール

松本 将司(まつもと しょうじ)

2014年、さくらインターネットに入社し、現在はコーポレート本部・本部長。当社のグループ会社では監査役も務める。3年半前に1か月の育休を取得。副業として食べロガー、ホームページ作成、M&Aアドバイザーなど。

コーポレート本部の仕事とは?

ーー松本さんの仕事内容について教えてください。

コーポレート本部の本部長として組織運営をしています。コーポレート本部は、総務・法務・情報システム・情報セキュリティ・内部統制・経理財務のメンバーで構成される、いわゆるバックオフィスの部門です。いま私は経理財務部長を兼務していますので、比重としては経理まわりの仕事が多いですね。

さくらインターネット以外の仕事としては、当社のグループ会社で監査役にもなっています。

 

ーー「監査役」ってよく聞きますが、具体的にどのようなことをするのか想像できません。監査役の仕事について教えてください。

簡単に説明すると、会社法で決められている監査において、1年に1回報告書を出す、というのが基本の仕事です。法律的に適正であるという見解を会社の取締役会に対して提出します。もし適正ではない場合、是正しなければならない点を述べる必要があります。

 

ーー会社にアドバイスをするんですね。松本さんは、さくらに入社するまでにどのような仕事をされてきましたか?

さくらに入社するまでに3社経験しました。人材派遣の会社、オンラインゲームの会社、マーケティング系の会社ですね。じつは、社会人になりたてのころは営業職だったんです。あとはコールセンターの責任者をしていたこともあります。

その後、経営企画の仕事に異動する機会があり、それ以来バックオフィス系の仕事にシフトしていきました。

もともと外に出る仕事をしていたこともあり、いまでも外に出るのは嫌いではないです。

 

ーー本部長として多くのメンバーをまとめていらっしゃるかと思いますが、仕事をする上で意識していることを教えてください。

管理職に限った話ではないのですが、会社でなにかが起きたときに、なにが事実なのかわからないことって多いと思います。ある人はこう言ってるけど、またある人は違うことを言っていることもあるので、どのようなことが起きているのか、いろいろな人とコミュニケーションをとって話を聞くようにしています。

とはいえ、私はもともと人見知りなので、人と話すのはあまり得意ではないんです。でも、そういったコミュニケーションをとることを自らに課すように意識しています(笑)。

 

リモートワークの状況で管理職として意識したこと

ーー昨年4月より、当社は「リモートワーク前提の働き方」となりましたが、どういった変化がありましたか?

マネージメント面では、人事考課について非常に悩みました。評価をする人の情報が少なすぎるんです。Zoomを使ったオンラインミーティングで顔を見て会話することはありますけど、以前のように社内で”たまたま顔を見る”とか”たまたま視界に入る”ことがないですからね。どうしても情報量が少なくなります。

人によっては、もしかしたら以前はこうだったけど今は違う、という方もいるかもしれないのですが、普段のやりとりが少なくなったのでよくわからない部分もあります。「以前はこうだった」という思い込みのバイアスが入って間違った評価をしないよう、注意する必要がありますね。

コーポレート本部のメンバーは50人程度ですが、この1、2年ぐらいで新しく入った方もいますので、直属の上司の方から普段の仕事ぶりをよく聞いています。

「リモートワーク前提」となってからは、所用のために週1ぐらいで出社することもあります。私が見たところ、あまり会社に来ている人はいないですね。

出社しない日は、ほとんど自宅で業務をおこなっています。もともと、出社していたときから、自分のデスクで仕事するのがあまり好きではなくて、違うフロアに行ってみたり、外に行ったりしていました。在宅勤務だと物理的に同じ場所で仕事をすることになるので、ストレスは溜まりましたね。

コワーキングスペースもたまに使っていました。とはいえ、家族もいますので、とくに緊急事態宣言下においては、のんきに外で仕事していていいのかという気持ちがあって……結局あまり外には出ませんでした。

 

副業

 

M&Aアドバイザーなどの副業

ーー副業の経験もあるそうですが、どのような副業をしてきたのか教えてください。

いまは恒常的にやっているわけではなくて、個別に依頼があればやっています。7年ほど前に個人事業主の届出をしました。

きっかけとしては、もともと趣味として「食べログ」で記事を書いていたんです。その後、趣味が高じて食に関係する人と知り合う機会が増えて、そのうちに飲食店から「うちの店にきて記事を書いてくれないか」と依頼をいただくようになりました。それで、これって仕事になるんだと(笑)。趣味が仕事になるならいいかと思ってやっていました。

あと、知り合いの会社のホームページを作って軌道に乗るまで運営したりとかですね。「さくらのレンタルサーバ」を使ってやりました。ホームページの作成はWordPressを利用していました。一応、情報システム部門の責任者をやっていたこともあって、エンジニアと一緒にサーバーを立てたりした経験もあるんです。それが少し活きていますね。

 

昨年は、はじめてM&Aのアドバイザーの仕事を個人で受けました。これは念願叶ってという感じです。以前から無償でのアドバイスなどはしていたのですが、正式にお金をもらってやったのははじめてです。いい経験をさせてもらいました。

地方の小さい企業などでは、経営者の方が高齢になり、会社を売却したい、譲りたいというニーズがありますね。

そもそも、どうやって会社を譲り渡したらいいか、いくらで売ったらいいのかよくわからない、などの問題があります。なので、そういった経営者の方に「売るためのお手伝いをします」と、一緒に売却先の相手との交渉などに入ったり、価格面については会計士の方を連れてきて企業の価値を算定したりします。企業と企業をつなげるために、マッチングしたりアドバイスしたりという仕事です。

 

育休は「取得する」一択だった

ーー以前に育休を1か月取得されましたが、そのときのことについて教えてください。

取得したのは3年半ぐらい前です。当時の役職は法務部長でした。

我が家の場合、両親が遠方に住んでいて、どちらにも助けてもらえない状況だったんです。当時、一番上と二番目の子もまだ小学生で、妻をサポートできる人がいないので「育休を取る」選択しかなかったですね。本当に、育休を取れて感謝しています。

当時はめちゃくちゃ大変でしたよ。面白かったですけどね。7月の終わりぐらいから育休に入ったのですが、上の子ども2人は夏休みで家にいるし、ごはんも作らないといけないし、妻は入院で家にいないし、退院して帰ってきてからも出産後は動けない状態ですから、しっちゃかめっちゃかでしたね。上の子どもが学校に行ってくれれば、まだどうにかなったんでしょうけど(笑)。

 

もともと、育休取得中はそういう状態になると予想できていたので、部下たちには「連絡をもらってもあまり反応できない」とあらかじめ宣言していました(笑)。メンバーががんばってくれていたので、育休が明けて仕事に復帰してからも組織の運営という点では困らなかったです。

 

さくらインターネットの男性育休取得率は63.1%(2020年度)。 厚労省の調査によると、全国の男性育休取得率は7.48%(2019年度)

さくらインターネットの男性育休取得率は63.1%(2020年度)。 厚労省の調査によると、全国の男性育休取得率は7.48%(2019年度)

 

ーーそういう経験を松本さんのような役職者の方がしていると、部下の男性も育休を取りやすいでしょうね。

そうですね。ちょうど部下の男性が「育休取ろうかな」と言っていたのですが、「取ろうかな、じゃないよ。取りなさい。奥さんの支えになりなさい」と話しました。コーポレート本部内にはほかにも育休をとっている男性はいますよ。

 

今後やりたいこと

ーーさくマガのコンセプトは「やりたいことをできるに変える」ですが、松本さんが今後やりたいことについて教えてください。

立場上、コーポレート本部の運営をきちんとやらなければなりませんが、あまりそこだけにこだわっているわけではなく、有志で新しい事業をつくっていこうといった話をしています。個人的には、いろいろなことに取り組むほうが好きです。

なので、もう少し自分の立ち位置とは関係なく、会社に「こういうことをもっとやっていかないといけないよね」「こういうものを作っていかないといけないよね」ということを、立場は度外視して提言したいと思っています。

 

これが自分の仕事だと限定せず、さくらに必要だからやっていこうと言ってくれる人が、社内にたくさんいます。

たまたま私は投資部門も見る立場なのですが、”投資”はお金を出すだけではなく、お金を出した先の相手と一緒にどうパートナーシップを結ぶか、どういう関係を作るかが大事なんです。お金も出して、事業も一緒にやっていく方向でないと全然面白くない。既存の事業の延長戦上ではなく、新しい事業にしていかないとつまらないですよね。もっとそういう話を関係者でしていきたいです。

 

ーー松本さん、お話いただきありがとうございました!

 

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執筆

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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