副業作家の「自分を追い込まないためのセブンルール」

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ぶっちゃけ、好きなことを仕事にしている。

といっても私は完璧に好きなことだけで食い扶持を稼いでいるわけではない。昼は会社員。夜は文筆業。二重生活だ。

だが、いちおう、好きなこと、つまりは本を読んだり書いたりすることでお金をいただいている。私はたとえお金が発生してようとしてなかろうと本を読んでいるので、それが(感想を書くという行為つきで)お金の発生するシゴトになっていることに、たまにあらためてびっくりする。お金、もらって、いいんですか!? 

……といいつつ、いちおう好きなことを仕事にし始めて数年経って思うこと。それは、好きな仕事をするうえで最も大切なのは「自分を追い込みすぎないこと」なのではないか? ということだ。

 

好きな仕事だから、できるだけ楽しく続けたい 

あまり自分を追い込みすぎないこと。を、私は大切にして日々を過ごしている。

なんせ副業個人事業主。作家業は基本的にひとりで黙々と作業するし、スケジュールの調整もひとりでやるし、相談相手も少ない気がする(私の場合は、であるが)。真面目に仕事をしてればしているほど、精神的に疲れる機会も多い。

もちろん真面目に仕事はしたいけど、でも、あんまり自分を追い込みすぎると、続かないと思う。そこまで根性のある人間ではないので、追い込まれるとすぐぺしゃんこになる自分が見えている。

好きな仕事だからこそ、私はできるだけ楽しく仕事を続けたい。

だから、どうやったらできるだけ追い込まずに頑張り続けられるか。自分を追い込みすぎないでそれでいて生産量を増やせるか。日々、試行錯誤している。

 

というわけで前置きが長くなったが、今回は「兼業フリーランス生活をはじめて4年目、自分を追い込みすぎないために気をつけているセブンルール」を書いてみたい。

ちなみにセブンルールと銘打ったのは、私が「セブンルール」という番組を毎週楽しく見ているからです……。今回はセルフ・セブンルールである。

 

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とはいえフリーランスといっても、私はずっと大学院生とか会社員との兼業だったし、食い扶持を稼いでるわけでもない。厳しい世間の波をかいくぐってきた個人事情主のみなさまから見ると、「なんだそのゆるふわセブンルールは」と思われるであろう。なのでこれは一般論ではなく、単なる私の場合の話として聞いてください! あくまでゆるふわ路線。

 

① 文字以外の趣味は大切

本を読んで書くことが仕事になっていると、ひたすら文字と接することになる。そして思うのだ。文字を使わないでテンションを上げる方法を持っていてよかった……と。私の場合はテレビやSNSで女子アイドルを見ると、「かわいい~~~」と脳が溶ける。そのため目が疲れた時や書く仕事に行き詰まったとき、とりあえずアイドルを見て元気を回復させている(最近はここに宝塚も入る。動画を見るだけで「うつくしい~~~」と思える)。なので、自分がへんなことに悩み始めたな、なんかよくない精神状態になってんな、と思ったら、まずは趣味に走ることにしている。本業以外の趣味で脳みそを強制シャットダウンさせるのって大切。ハッピー・本業以外の趣味ライフ。

 

② SNSで自分にとって本当は興味のないニュースに言及しない

最近、本当にこれに気をつけている。宣伝なり人や情報との出会いなり、SNSは私の生活にとって切っても切り離せない。でも一方で、見てると疲れるニュースも多い。そしてそういうニュースって、えてして見ちゃうわりに自分にとっては益のない情報であることが多い。私の場合は。というわけで、見ちゃうのはともかく、「言及しない」ことが重要だと気づいた。言及しちゃうと、どうも、情報を追いかけたい欲が強くなってしまうのだ。すると簡単に時間泥棒+メンタル泥棒になる。本当は興味ないけどみんながわいわい言ってるニュースについて、自分も意見を言うの楽しいけど、時間がある老後とかにたっぷりしようね、と決めている。

 

③ ちょっと先の自分をほめる

こちらは逆にSNSを使った、ちょっとアホっぽい行為なのですが。アホっぽいのは大前提なのでゆるしてください。あのですね、自分のTwitterで「やるべき仕事を終えた自分」をほめる下書きをつくる、のです。たとえば、さくマガの原稿を書くやる気が出ないでうじうじしているとき、「さくマガの原稿終えられてえらい~自分~」という下書きをつくるのだ。もちろん実際に投稿はしないよ!? 下書きだけなのだけど。でも、「自分に褒められたい……やろう……」とポジティブな仕事のやる気が湧く。気がする。自分以外に自分を褒めてくれるわけがないので、アホっぽくても自分のことは自分で褒める、というのが私のモットーである。

 

④ サボることを許す

告白すると、私はものすごくサボり魔である。やるべきこと、やれない。寝てしまう。本や漫画を読んでしまう。しかし私はそれでもサボる自分を許している。なぜなら、サボってしまうときはどうやったってサボってしまうから、「あああサボってしまった、どうして自分ってこうなんだろ」と後悔する時間は、まったくもって無駄だからである。「はー! 今日もサボったサボった!」と休みを堪能したほうが、むしろ罪悪感をちくりと覚え、「明日はちゃんとしよ……」と思える。というかむしろ、サボった自分を後悔し、自分を責めていると、なんとなくサボった罪悪感が減ってしまう。だからむしろ、サボった自分を認めたほうが、罪悪感が大きく、「やらなきゃな」と思える気がする。まあ、最初からサボるなよって話なのですが!

 

⑤ 人と比べはじめたら自覚する

仕事するうえでメンタルに悪いことのひとつ。自分と他人を比べてしまうことだ。むかし読んだ小澤征爾のエッセイに「ある時、人と比べない術を身に着けた。ずっと人と比べてしまう人は大変だなあと思うし、芸術家にとって命取りだ」と書いていて、いたく感動したことがある。小澤征爾ですら、人との比較は悪だと知っているのである。あんな巨大な才能ですらそうやって人との比較を制しているのに、いわんや凡人(私)をや、である。もちろん隣の芝生は青く見えるものだし「なんで自分はこれができないんだろう」といじけたくなる時はある。が、それって本当に精神的につらい時間だ。なので意識的に、「いまわたし自分と人と比べてるな、がんばれ~」と自覚し、自分を励ますくらいがちょうどいいんじゃないかと思う。比べちゃうのは仕方ないけど、せめてそれを自覚しておこうとしている。

 

⑥ 水を飲む

これは本当に私の場合は、に限られるのだけど、自分が落ち込むときってわりと「水を飲んでいない」ときが多いとあるとき気づいた。心身が疲れてるとき、水をたくさん飲むだけでちょっと落ち着く時がある。根拠はない、というかもはやジンクスみたいなものだけど。喉がかわくと気分が落ち込む自分に気づいてからは、疲れてるときは水を多めに飲んでいる。……本当に参考にならないね!? 自分が落ち込むときの体調や食べ物に気を配ってみるといいかもです。

 

⑦ なんか愚痴を言いたくなったらできるだけ日記を書く

たまには理不尽だなと感じるときや、自分のふがいなさにへこむときもある。しょうがない。だけどそういうときはできるだけ日記に書くようにしている。気が済むまで自分の愚痴を書く。人の目もないから、どんだけたくさん愚痴を言っても(書いても)許される。暴言でもわがままでもどんとこい。一ミリも遠慮せず愚痴を言える相手として、日記はいいものだよ! あとから読んでも面白いし(なぜなら自分の愚痴は共感できるから!)、愚痴は日記に吐き出すといいよ。

 

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というわけで、心の健やかな日々を保って、楽しく個人事業主仕事を続けるための、自分を追い込まないセブンルールでした。

一応注意してほしいのが、いくら自分で自分を追い込まないようにしようとしても、精神的にきついこと(つまりは自分を自分で追い込むように仕向けられる環境)はいくらでもやってくる。そういうときは迷わず専門家に頼るべきだ、と私は心から思う。なので、精神的にしんどくなったらすぐ専門家に頼ってくださいね。

今回言ったこと、私が自分を追い込みすぎないために気をつけてることはこんな感じだよ~くらいの話なので。

まあ、自分なりに頑張りすぎない方法を見つけて、楽しく日々を過ごしていきたいですね。あなたがなんとなく気をつけてることなどあれば、ぜひ教えてほしいです!