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好きなことでお金を稼ぐには「好き」を突き詰め、「継続」することが大事

好きなことでお金を稼ぐには「好き」を突き詰め、「継続」することが大事

 

2021年もすごいスピード感で過ぎていきます。

昨年末とあるクライアントと喧嘩してしまい今年予定していた仕事を1つ失ったような気がします。そして準レギュラーとして出演していたラジオ番組も終了してしまい、2021年さっそく仕事がなくなりそうで、どうしようかと悶々とした毎日を過ごしています。

YouTubeのチャンネル登録者数が2倍に

ただ、そんな不安とは裏腹に私のやっているYouTubeチャンネルが凄い勢いで伸びていて、ついこの間まではチャンネル登録者数4万人だったのがここ2,3か月で倍の8万人になりました。ようやくYouTuberとして生活出来るんじゃないかという所まできました(ヤッター!!という効果音を入れたくなります)。

去年の3月から1人でやってきて、勉強やスポーツなど物事をあまり長く続けられない性格の私が、YouTubeはなんだかんだ続けてこられました。

なので、私がどのようにして約1年間YouTubeをやってきたかについて書いてみようと思います。

 

はじめたての頃は、動画本数を出すためにとりあえずYouTuberぽいことをしようと思って取り組んでいました。

メイク動画やモーニングルーティーン、激辛ラーメンを食べる動画など、YouTuberの定番ともいえる動画を撮っては出してを繰り返して、もともとそれなりにファンの方もいましたし、大物YouTuberの方とコラボしたりと好調なスタートでした。

内容が薄い動画でも、キャラクターを無視してだらだらお酒を飲みながら喋っているだけの動画でも再生数が伸びていました。

 

けれども何度もやっているうちに自分というコンテンツに限界を感じてきたのです。

動画のコメント欄を見てもファンの方から「可愛い」「好きです」と褒めてくれるコメントが並んでいて、それはもちろん嬉しいのですが、内輪の中で盛り上がっているような感じがして、私の事を知らない人には響かない、届かない、そんな状態でした。

その頃あたりから登録者数も頭打ち。どうしたらよいのかも分からず動画投稿を続けていくたびにどうしようもない閉鎖感を感じていました。

 

そんな思いを抱えながらでも投稿は続けざるを得ませんでした。YouTuberの指南書というものがネット上には存在するのですが、そこには「動画投稿頻度は高いほうがよい、できれば毎日投稿、最低でも週2回」「定期的に更新しないと再生数が落ちてオワコンになります」

とそんな恐ろしいことが書かれていました。今となっては更新頻度なんて人それぞれのタイミングでいいと思えますが、当時はその情報を鵜呑みにしてオワコンになりたくないという思いでしがみついていました。

転機になった動画

がむしゃらに投稿を繰り返す中で、1つ転機になった動画があります。「大阪の秘境駅・木津川駅に行ってきた」という動画です。

 

www.youtube.com

 

木津川駅については偶然ネット記事で見つけて、大阪市内で行きやすい場所にあり、興味本位で動画にしてみようと思い行ってみただけでした。秘境駅というだけあって人が全くおらず、駅前には未塗装の砂利道が続いているだけ、まさに時代から取り残された秘境のような場所でした。

駅に降り立った時は「こんな場所があるんだ」と知らなかった景色にひたすら興奮しました。その時に自分が感じた驚きや興奮を、映像を通して見せられたらときっと素敵な動画になると。

 

はじめて自分ではなく場所にフォーカスをあてて動画を作ってみたので、もしかしたら「こんなの求めてないです」と言われるかもしれない。再生数だって全く伸びないかもしれない。それでも、数字や他者からの評価よりも、自分が面白いと思ったものを動画にしてみたいと純粋に思ったのです。

 

大阪の秘境駅・木津川駅

 

結果からいうと木津川駅の動画は思った以上の反響があり、現在までで20万回以上再生されています。

「こんな所があることを知らなかった」「勉強になった」という今までにはなかったような反応のコメントが書き込まれていて、ちゃんと中身まで評価してもらえているとYouTubeをやってきて初めて大きなやりがいを感じたのを覚えています。

それからは感染症対策をしながら本で読んだ面白い所に行ってみたり、貴重な近代建築の「中銀カプセルタワービル」に1か月住んでみたり……。もともとネットでさまざまな場所について調べるのが趣味でしたので、行く理由ができてフットワークが軽くなりました。

YouTubeというツールを得て、自分の人生を面白くするため時間とお金をかけることに躊躇がなくなりました。

 

今もその勢いのまま突っ走っている感じです。コロナ感染者数が増加したことにより大阪にも緊急事態宣言が出たので以前のようなどこかに行く動画は撮れなくなりましたが、なんとか、なんとか工夫しながらやっています。

YouTubeをやっているうちに知り合った方で「うどんそばUdonsoba」というチャンネルをやっている人がいます。その名の通りうどんとそばに特化した動画を出しているYouTuberの人です。

全国各地のうどん・そばを撮影しながら食べ歩いているようで。再生回数100万回越えの動画もあり、もうすぐ登録者数10万人に到達しそうな人気チャンネルです。

 

彼のチャンネルの登録者数が1万人位の時に偶然知り合ったのですが、「うどん・そば」だけでやっていますと聞いて、そんなニッチなジャンル需要あるのかと正直疑ってしまいました。

活動していると実際そんなお節介な声もあったんじゃないかと推測してしまいます(私もどちらかというとニッチ路線なので……)でも、自分の好きなことを信じてぶれずに続けてどんどん人気になる様子はYouTubeドリームを見るようで痛快さを感じるのです。

美味しそうなサムネイルに惹かれて彼の動画をたまに見ますが、こだわりやお店に対してのリスペクト、うどん・そばが好きだという強い熱量が込められていて、すごく勉強になります(是非見てみてください、すごくおいしそうでお店に行ってみたくなります)。

好きなことでお金を稼ぐには

好きなことでお金を稼ぐには「好き」を突き詰めること、そして継続すること。そんなことはあらゆるビジネス書の最初のほうに書いてありそうですが、結局それが真理で、それと同時に一番難しいことなのかもしれないとYouTubeを1年間やってきて思うのです(作業は地味だし孤独で、何度も匙を投げそうになりました)。

この連載で何回も一人旅のすばらしさについて書いてきましたが、世界が落ち着いたらまたカメラを持って一人旅に出てみようと思います。国内でも海外でも。

 

YouTubeがあればそれが手段で目的にもなります。人生をかけて面白いモノ、美しい風景を見てみたいのです。それが最近の目標であり、私が唯一突き詰められそうな好きなことです。

それが出来るまではしばらく手探りながらもYouTubeを続けていこうと思います。2年目も何卒よろしくお願いします。

 

 

執筆

アンドロイドのお姉さん SAORI

モデルとして活動していたがアンドロイドパフォーマンスで注目を浴び、以来アンドロイドタレントとして活動中。 フリーランスになり、ラジオ、YouTube、勉強会での登壇などマルチに活動している。
Instagram :https://www.instagram.com/saotvos/

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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