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AI(人工知能)婚活システムで結婚に一歩踏み出しやすくなるかも?

AI(人工知能)婚活システムで結婚に一歩踏み出しやすくなるかも?

こんにちは、アンドロイドのお姉さんです。

先日、YouTubeの企画で結婚式場でウエディングドレスを着る機会があり、自分にはまだ縁遠い話と思っていた、いやあまり考えないようにしていた「結婚」をかなり意識しだしました。もともとそんなに結婚願望はないほうだと思っていましたが、純白のドレスに腕を通したら一気に結婚をリアルなものに感じてしまいました。

 

私は一応、年齢を非公開にしていますが、普通に結婚適齢期真っただ中なわけで、同級生の「結婚します」の便りが月刊連載くらいの頻度でとどくような年頃です。(ここまで言うと大体の察しはつくかと思いますが)

そのたびに表では「おめでとう!!!」と喜びを大げさに表現して、本心では「また先を越された」と落ちる、そんなちぐはぐな感情を抱いてしまう最近です。

結婚は人生のゴール?

「結婚は人生のゴール」なんて、さすがに古い考えは持っていませんし、友人がそんなことを言っていたら「それは違うんじゃないか」と長めの議論に発展してしまいそうな話題です。

ですが、ゴールは大袈裟でも1つのチェックポイントぐらいの位置づけではあるなと思っています。人生を進めていくうえで未だ多くの人が通るチェックポイント。そこでもらえる「既婚者」というステータスがないとこの先は難しいよと、その付近にいると世間の声が聞こえてきて、周りの友人も次々に通過していくものだから、自分で意思決定できるはずなのに「行かなきゃ、結婚しなきゃ」と急かされてしまうのです。特に女性だとそう感じるタイミングは多いと思います。

 

しかし、1人で結婚したい欲を高めたところで、相手がいないとどうしようもないわけです。結婚したいと思える人と出会えること、相手も同じように思ってくれること、そしてそのタイミングが合うなんてほぼほぼ奇跡じゃんと思いながら、具体的に行動に移すでもなく、奇跡が自身に起こるのを待ち望んでしまうのです。

 

多分、漫画やドラマの見過ぎなんだと思います。ロマンチックな出会いがどこかに転がっていないかと、電車やカフェでタイプの人がいると何もないと分かっていながらも髪をサッと整えてみたり、口紅を塗り直してみたり、もしかしたら起こりうることに期待をして、とりあえずその場でできるあがきはやってしまいます。

お察しの通り、そこから話しかけられたりして、ドラマがはじまった試しはまったくないのですが。酔っ払いに絡まれることもないし、コーヒーをぶっかけられて「すみません、クリーニング代をお支払いします」「いえ、本当に大丈夫なので気にしないでください」と顔を上げたら雷がビビッ! みたいなこともなく、現実でドラマチックなことはそうそう起こらないと左脳では分かっているのですが。

いい年になってもやはり運命の出会いとかを信じてしまうのです。 

政府が後押しするAI(人工知能)を活用した婚活システム

そんな私にとって興味深いニュースを見つけました。「政府が、少子化対策の一環として自治体による“AI(人工知能)婚活システム”の導入を支援する方針を決めた」とのこと。

婚活に使用されるAIシステムとは、結婚希望者の年齢や職業、行動履歴などのビッグデータを活用し、利用者を好んでいそうな人を見つけてマッチングするというもの。

「どのような人と出会いたいか」「求める条件」など110問の質問に回答すると、AIが診断し、お相手候補を選ぶらしいです。

 

例えるならデータをもとにしたカジュアルな結婚相談所のような感じでしょうか。しかもAIによって相性が良いと判断されると、人間に勧められるよりもお世辞などが無いぶん強い信憑性を感じるらしいので、出会って付き合って結婚までの一歩も踏み出しやすいのかもしれません。

 

「AIが婚活市場に参入する」と聞くとSF好きの私としては、GPSによって場所、スマホの利用時間から毎日の生活リズム、写真のデータから前付き合っていた女性の雰囲気、検索履歴から最近見に行った映画、よく聞く音楽、作った料理、電子マネーでのコンビニでの買い物など、嘘偽りのないの生活の履歴などを使用して相性ピッタリの人を探すくらい、個人に踏み込んだシステムがついに出来たのかと思ってしまいました。

 

好きな映画も音楽も料理も同じで、話す言葉すべてに共感してしまうような価値観。話の相づちの打ち方も理想的で、連絡頻度もちょうどいい。しかもタイプの外見をしている人が居れば、たとえAIが裏で「こういう髪型が相手の好みです」「こういう会話の返答が相手の理想です」と耳打ちしていて、セッティングしていたとしても一度会ってみたいかもと思っててしまうのです。

 

実際に会ってみたら理想通りのまますぎて、予定調和すぎて面白くないと感じてしまうかもしれませんが。(わがままなものです)

もうそこまでくると作られた「運命の出会い」のようで、夢見た出会い方とはかけ離れていますし、ディストピア小説に出てくる管理社会のそのものようで、それからの展開にSFサスペンス映画のような恐怖が待っていそうな気がします。

時代による出会い方の変化

今では若い世代に受け入れられたであろうマッチングアプリしかり、時代にフィットした新しい出会い方が生まれるたびに可能性も広がっています。今までの生活じゃ出会えなかった人とも出会えたりして、価値観も変わってくると思います。

年齢や国籍などで区切られていたもの、そのボーダーがなくなったら世界中に1人くらいは絶対に自分のすべてを受け入れてくれる人はいるはずだと楽観的に考えられそうです。

 

出会いの形も、結婚の価値観も時代と共に変わって、次々と新しいものが生まれてくるから、きっと大丈夫だと思えれば、「結婚」に囚われて人と比べて、焦って、どんどん性格も悪くなっていくみたいな負のループにはまらなくても、ちゃんと自分の足で立っていけるんじゃないかと……。きりきりする気持ちも、少しはマシになる気がします。

仕事を頑張って、たまに一人旅にもふらっと行ったりして自分の人生を謳歌して、結婚してもしなくても幸せだと思えるくらい楽しんで、タイミング的に一緒に居たいと思える人がいれば、40代や50代、60代になっていたとしてもいいじゃんと思えたら素敵だろうなと思ってしまいます。

 

ただ、「夫」という言葉は素敵に感じて、「夫に話してみた」「夫がこう言ってたから」というセリフはなんだか絶対的な理解者がそばにいるんだなという印象を受けるのでやっぱり羨ましいな、いつか言えるようになりたいなという気持ちはありますが。

 

AI(人工知能)婚活システムで結婚に一歩踏み出しやすくなるかも?

 

 

執筆

アンドロイドのお姉さん SAORI

モデルとして活動していたがアンドロイドパフォーマンスで注目を浴び、以来アンドロイドタレントとして活動中。 フリーランスになり、ラジオ、YouTube、勉強会での登壇などマルチに活動している。
Instagram :https://www.instagram.com/saotvos/

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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