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嫌なことから逃げれば、人生は上手くいく。適応障害を経験して見つけた「逃げる勇気」

 嫌なことから逃げれば、人生は上手くいく。適応障害を経験して見つけた「逃げる勇気」

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フリーランス国際協力師の原貫太です。先日こんなツイートをしたら、大きな反響がありました。

 

 

 

僕は24歳という若さで適応障害を経験し、それがきっかけで自らの働き方をゼロから見つめ直すようになりました。

 

さくマガの連載や自身のYouTubeチャンネルで適応障害の経験を発信していると、僕と同じように適応障害を患った人たちには、ある一つの共通項があるように思えます。

 

それは、多くの人たちが病気になる前に逃げなかった、もしくは逃げられなかったということです。

 

「逃げずに、立ち向かう」という美学

「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…」

 

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公、碇シンジがエヴァンゲリオン初号機に初めて乗る決断をする前に、強迫観念に取り憑かれたかのように「逃げちゃダメだ」と繰り返し、自分に言い聞かせるセリフがあります。

 

「逃げちゃダメだ。」

「困難に立ち向かう人はかっこいい」

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」

 

こういった考え方や価値観は、日本、特に昭和の時代を生きてきた世代からすると、あたりまえのものではないでしょうか。

 

僕は平成6年生まれの26歳です。それでも幼い頃から、

 

「辛いことからは目を背けてはダメ」

「困難から逃げるのではなく、立ち向かうべき」

 

こんな考えを大人たちから教わってきた記憶があります。

 

嫌なことから逃げず、辛いことから目を背けず、困難を乗り越えた人は素晴らしい。昔から日本にはそんな美学があるように感じます。

 

逃げずにいたら、病気になった

逃げずにいたら、病気になった

でも、嫌なことから逃げず、耐え続けていたら、体を壊してしまうことがあります。実際に僕は2年半前、苦手な仕事を無理して続けていたら適応障害を発症しました。

 

大学4年生でNPO法人を起業し、1年以上代表をしていた時のことです。仕事にはやりがいを感じていた一方で、自分には苦手な仕事があることにも気づき始めていました。

 

長くなってしまうため詳細は割愛しますが、僕は人材のマネジメントに関する仕事がとても苦手でした。

 

苦手という認識を持っていたにもかかわらず、「代表なんだから」「これくらいの大変さは我慢しなくては」「苦手なことも克服しなければ」と自分に言い聞かせ、嫌な仕事にも取り組み続けていました。

 

自分なりに創意工夫をして仕事に取り組んでいましたが、やはり苦手なことは苦手でしたし、嫌な仕事を無理して好きになることはできませんでした。

 

心が正直に感じていることと、建前で自分に言い聞かせていることのギャップはいつまでも埋まることはなく、結果的には起業して1年が経った頃、僕は適応障害になってしまったのです。

心を壊す人には、真面目な人が多すぎる

うつ病や適応障害の経験者から話を聞いていると、みんな共通して真面目すぎです。

 

「今逃げたら、将来大変なことになる」

「困難には立ち向かわないと」

「もっと大変な人は他にもいる」

 

心の本音に耳を傾けることなく、無理をして自らを追い込み、最終的に身体を壊してしまっている人がたくさんいます。

僕自身は適応障害を発症する1カ月以上前から、色んな症状が体に出ていました。

 

仕事の前になると気持ち悪くなる。苦手な人の顔を見ると胸が苦しくなる。夜になっても眠ることができない。 

そうやって病気のサインが出ていたにもかかわらず、「逃げてはダメだ」と自己洗脳して、無理して働き続けていたのです。

 

その結果、取り返しのつかない所まで体と心を追い込んでしまい、適応障害を発症。「逃げない」という判断をした結果、半年近く働けない体になってしまったのです。

努力してもダメだったら、逃げるべき

もちろん、何でもかんでもすぐに諦めて逃げてしまうことは、良くありません。社会人として仕事をしていたら、乗り越えなければならない課題に直面する時もあります。

少しくらい苦手なことでも、自分なりに試行錯誤をしながら、一定の努力をすることは必要です。そこで何かしらの突破口が見つかるかもしれません。

 

でも、努力をしてもダメなら、勇気を持ってそこから逃げる判断をする事も大切です。

 

日本人は「逃げる=ダメ」「逃げる=負け」と思い込んでいる人が多いです。僕もかつてはそうでした。 

苦手な仕事は得意になり、嫌な仕事は好きになる必要があると、心のどこかで考えてしまっていたのです。

 

でも、苦手なこと、嫌なことから逃げる判断をすれば、相対的には自分が好きなこと、得意なことを見つけられやすくなります。

 

僕は病気になり、その後はフリーランスとして再出発することになりましたが、今は「苦手なことではなく、得意なことに多くの時間を使う」「嫌な人からは距離を置き、好きな人と一緒に過ごす時間を増やす」という考えを大事にしています。

 

その結果、今では自分が大切にしたい価値観や自分の強みをハッキリと認識し、自分と気が合う人とだけ過ごせるようになり、仕事から感じるストレスは大きく減りました。

原貫太の活動地、ウガンダの絶景

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逃げたほうが、人生は上手くいく

もちろん、逃げられるような状況を日頃から作っておくことも大切です。

 

例えば会社という一つのコミュニティだけに所属するのではなく、趣味や副業を通じた人との繋がりを大切にし、複数のコミュニティに身を置いておく。そんな必要もあるでしょう。 

でも、一つ確かなことがあるとすれば、「逃げたほうが、人生は上手くいく場合もある」ということです。

いや、むしろ嫌なことから逃げ続けていれば、そのうち自分が本当に大切にしたい価値観や自分自身の強みが見つかります。

 

あえて、言います。若いうちこそ、嫌なことからは逃げるべきです。

 

社会の「常識」に洗脳されてしまう前に、逃げましょう。そして、自分が心地よいと思える場所、自分が一番強みを発揮できる場所を見つけましょう。 

逃げたほうが、人生は上手くいく。そんな考えがあっても、いいのではないでしょうか。

フリーランス国際協力師原貫太の詳しいプロフィールはこちら

 

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執筆

原貫太

1994年生まれ。フリーランス国際協力師。早稲田大学卒。 フィリピンで物乞いをする少女と出会ったことをきっかけに、学生時代から国際協力活動をはじめる。これまでにウガンダの元子ども兵や南スーダンの難民を支援。出版や講演、ブログを通じた啓発活動にも取り組み、2018年3月小野梓記念賞を受賞。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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