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2020年まとめ「これからの時代を、僕たちはどうイキるか」を考える

2020年まとめ「これからの時代を、僕たちはどうイキるか」を考える

「マジものの激動の一年を生き抜いた自分をほめよう」

12月である。新型コロナ感染拡大によって、開催されるはずの五輪が延期になったり、緊急事態宣言によって自宅から出られなくなったりと、前例のない出来事が立て続けに起こった2020年ももう終わりである。

日本だけではなく、ワールドワイドでいろいろあった、こういう一年を本当の「激動の一年」というのだろう。それに比べればこれまで登場した「激動の一年」がたいしたことではないように思えてしまう。

この原稿を執筆している時点(2020年11月)でも、予断を許さない状況が続いている。つらいことや苦しい思いもあるだろう。だが、この時代を生きぬいたあとに、1枚も2枚もたくましくなっていると希望を持つようにしよう。

実際、46才の僕や僕よりも上の世代でも、この1年の出来事より大きな社会変化を求められた時代を生きた人間は、ほぼいないので(太平洋戦争時くらいか)、今起きていることを若いうちに経験できることは、皆さんにとっては、必ず大きなものになる。

中高年になってしまうと大きな変化を生き抜く、あるいは、従来のスタンスでなんとかこなそうとすることで精いっぱいであり、それをポジティブなものとして受け入れるのはなかなか難しいのだ。

だが、若い人たちにとっては、この時代に取り残されてしまうであろう年長者たちをごぼう抜きできるラッキーチャンスになりうる…そう捉えて日々の仕事や暮らしと向き合ってもらいたい。

今、不安を覚えている人やうまくいっていない人も、「前例のない厳しい時代を生きているのだから仕方ない」「自分のせいじゃない」とポジティブな責任回避をしてやりすごそう。

人との接点が減って、ストレス発散することもかなわず、さらに悩みや孤独を深めてしまいがちな今だからこそ、あえて無責任になることが必要なのだ。たとえばノルマが達成できないとき。

会社や上司から詰められても、全面的に自分の責任だと思わずに、「いやコロナだから仕方ないでしょ。そこまで言うのなら、あなたたちこの困難の時代でも数字を出せるようなノウハウを教えてくださいよ、それが上に立つ者のすべきことでしょう?」と開き直るくらいのスピリットで行こう。

間違いなく会社や上司は、今の困難を切り拓く術を知らない。知らないから、前と同じ調子でアホみたいにノルマノルマと叫んでいるのである。経験のないことを想像できない哀れな生き物なのだ。察してあげよう。

リアル感がなくなっているから苦しい

会社であれ自営業であれ、新型コロナ感染拡大が続いている中で、悩みやストレスを抱えている人たちは、従来に比べて、働いている実感を得られにくくなったからではないだろうか。

新型コロナの感染拡大自体も、連日「今日の感染者は○○人でした」「新型コロナの影響で経済数値は対前年比を大きく下回っている」「医療現場はひっ迫している」と伝えられているが、多くの、幸いにも健康な毎日を送っていて近い知人のなかに感染した人のいない人にとっては、賞与が減っているのはキツイし、なんとなく大変そうとは思うけれども、いまひとつ実感乏しく思えてしまう。

リアル感がなくなっているから苦しい

僕は、今年の2月にたまたま千葉県に大きな仕事を抱えていて、ほぼ毎日のように横浜のベイブリッジを渡って千葉まで通っていた。

その途上、大黒埠頭に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号を見ていたが、正直、そのときは「ニュースで話題の船だ」という感想が浮かんだくらいで、船内が大変なことになっているという報道をリアルなものとしてとらえられなかった。すぐそばで起こっているけれども、遠くで起きているような感覚。それが今も続いているような気がしてならない。

「新しい働き方」「新しい行動様式」。それによってリアル感が失われてしまったことで、働いているなかでストレスを感じるようになっている。

僕の預かっている営業部でも、この春にテレワークを導入してから「仕事をやっている感じがしない」「契約が取れても、喜べないんだよ」というような声をスタッフから何度も聞いた。

現状の自分と、成功しているイメージが繋げられない。営業なら毎日の訪問、対面面談、プレゼンテーション、詰めの交渉。そういったプロセスを経て契約を勝ち取る。ところが新しい働き方の導入によって変容してしまった。

事前にメールで資料を送り、オンライン面談で要点を説明して、問題がなければ成約。契約書もハンコも対面せずに終わる。肉体的な疲労感はほぼゼロなので、ヤッタ感も小さくなる。そのうえ、血と汗とカロリーを垂れ流してやってきた、これまでの何年、何十年も続けてきた仕事は無意味だったのか。そんな虚無感にとらわれる。

成果が出ても出させなくても、ストレスになり、蓄積されたストレスは悩みに変わる。このようにリアル感の喪失が、悩みになる。僕は自分のフィールドである営業職を例にしたが、他の職種でも同様の事態が起きているだろう。

残念ながら、元には戻らない。新しい働き方に順応して生きていくことしか選択肢はない。では僕たちはどうやって肉体的な疲れや人との接点の減少によってリアル感の欠けてしまった「働く」から、日々の仕事における「ヤッタ感」「充実感」「達成感」を得られるのか。僕はイメージすることがそのヒントになると考えている。

自分の成長した姿や仕事でサクセスした姿を、「うまくいけばいいな」的なぼんやりしたイメージから、事前に具体的で細かいイメージを事前に作ってから、仕事に臨むようにしていく。すでに実践している人ならそのイメージの精度を上げていくようにする。

つまりプロセス上の物足りなさをサクセスのイメージのリアルさと実際のサクセスに近づいたかどうかの充実感で埋めていくのである。僕は随分と昔からそれらを手帳に書くことによって、営業という仕事のどうしようもないプロセスを乗り越えてきている。試してほしい。

大切なことは、自分でこれからを働いて生き残る方法を見つけていく、その方法がうまくいかなくてもめげずに次の方法を試していく、そういった、したたかな強さを今はなくても少しずつでもいい、身に付けていくことなのだ。

今の状況をポジティブ化しよう

今の状況をポジティブ化しよう

「アフターコロナ」「ウィズコロナ」とこれからの世の中をあらわす言葉があるけれども、個人としては新型コロナ後の世界の個人レベルの良き要素を抽出してポジティブなものにしていくしかないだろう(感染症が深刻なものは言うまでもない)。

テレワーク(在宅勤務)やオンライン中心の商談を、働いているリアル感がない、成長ビジネスがイメージできないと悲観するのではなく、会社に行かなくていい、上司と顔を合わせなくていい、と前向きにとらえる。このような小さなくだらないものを積み重ねていけばよい。

あるいは、顔を合わせるのも嫌なクライアントと直接会わなくてよくなった、訪問しても無駄な自慢話をされるばかりでちっとも契約に結び付かない見込み客を、新型コロナを理由にして会わないようにする。

面と向かって「会いたくない」と言いたいが、立場的あるいは仕事的に言えない相手に対しても「本当はお会いしてお話したいけれども、新型コロナのせいでお会いできません。申し訳ありません。痛恨の極みですが新型コロナのせいなので仕方ありませんよね…」と堂々と会えない宣言が出来るのである。

全人類共通の敵であるウイルス、今のところ負け続けているウイルスを、この際、利用してやろう。家庭ならば、共通の話題がなくて会話の少なくなってしまった奥様や思春期の娘、疎遠になっている田舎で暮らしている両親に対しても、新型コロナの話題を切り口に話のきっかけが作れるかもしれない。

こうやってやられてばかりの新型コロナを味方につけていくのだ。繰り返しになってしまうけれど、新型コロナやそれによって変わった生活様式、仕事のやり方を自分のプラスになるようにしていく、強さと機転の切り替えを持つようにしていこう。

希望はすごくある

働く人に向けて「2020年のまとめ」をテーマにお話をしてきた。暗い話になってしまって申し訳ないが、絶望することはないとも僕は思っている。これまでも僕らは変化に対応して働き方や生活を変えてきたはずだ。

インターネットやスマホの普及にともなう変化も大きな変化であったはずだが、うまく合わせてきた。2020年、新型コロナによる変化をネガティブなものとしてとらえてしまうからネガティブになってしまうのである。

インターネットやスマホがもたらした生活様式の変化をポジティブなものととらえたように2020年の変化をポジティブなものにしていけば、希望はある。2019年に戻れないのだから、今を前向きに変えていこう。新型コロナだけではない。これからも僕らの前には問題があらわれるだろう。

それが何なのか正確に予想するのは難しいが、どんなものであれ、問題に対して僕たちがイキっていけば何とかなるだろう。僕らが今まさに変化と戦っているようにね。

執筆

フミコ・フミオ

大学卒業後、営業職として働き続けるサラリーマン。 食品会社の営業部長サンという表の顔とは別に、20世紀末よりネット上に「日記」を公開して以来約20年間ウェブに文章を吐き続けている裏の顔を持つ。 現在は、はてなブログEverything you’ve ever Dreamedを主戦場に行き恥をさらす
Everything you've ever Dreamed : https://delete-all.hatenablog.com/
2021年12月にKADOKAWAより『神・文章術』を発売。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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