さくマガ公式SNS
お問い合わせ

ユーモアはコミュニケーションにおいてとても重要! 今回のテーマは「読書の秋」

こんにちは!かもめんたるの岩崎う大です。

僕はお笑い芸人の他に、脚本家、演出家、漫画家、役者などをしておりまして。その全ての表現においてユーモアというものを扱っております。ユーモアとはコミュニケーションにおいてとても大事な部分なので、皆様がどんなご職業をされていたとしても無関係ではないと思います。  

 

こないだキングオブコントというコントの大会がありました。コントというのは、ある意味ユーモアの塊なのですが、非常にデリケートなものですよね。特に思うのはボケの塩梅というのがとても重要だということです。

荒唐無稽な設定にリアリティーを持たせながら、お客さんを引きつけ、ボケを入れながら、その荒唐無稽な世界をさらに膨らませていく。そこにあるボケというのは度が過ぎれば観客を呆れ冷めさせてしまうし、当たり前すぎれば観客は満足してくれない。実は、そんなシビアな塩梅がユーモアには必要になってきます。

四コマ漫画の制作過程をお見せします  

そんなボケの塩梅に重点を置きながら今回も四コマ漫画の制作過程をご覧いただきたいと思います。  

今回の四コマ漫画のお題を決めましょう。パッと浮かびました。「読書の秋」はどうでしょう?  

 

お題から、ユーモアをひねり出していくワケですが、まずはこのお題の本質をとらえることから始めましょう。「読書の秋」とはなんなのでしょう? いくつか浮かんできます。読書の秋とは言え、単なる「読書」。もしくは、読書をより有意義なものに感じるための「文化的な装置」。あるいは、本屋さんや教育者に使い勝手の良い「キャンペーン」。  

「読書」で考えてみましょう。「読書の秋」で考えるよりシンプルでイメージを膨らませる方向が定まり易いですよね。  

では、「読書」でイメージを膨らませます。「頭が良くなる」「娯楽」「ひまつぶし」「課題」「図書館」「古本」。図書館を掘り下げていきたいと思います。「無料で読める」「色んな人がいる」「人気の本はずっと借りられてる」「お目当ての本があった時の多幸感」「シリーズの場合まとめて借りれないと不安」。  

 

ここで一個思いつきました。漫画にしてみます。

 

お題「読書の秋」

お題「読書の秋」

これは「お目当ての本があった時の多幸感」から、逆に「目前で取られたら不幸だな」と思って、さらに「絶対に俺のほうがその本を欲してる」というシチュエーションだったら面白いなと思って作りました。  

四コマ目の怒りのセリフはなかなか難しかったですね。今のセリフは実はやや説明過ぎかもしれません。「なぜ今!!」ぐらいでいけると良いですね。一個飛び越えて「この貧乏人!」というのも面白いかもしれません。読者から「お前もな!」というツッコミの感情が引き出せたら完璧です。あ、でもそうするとおじいさんではないほうが良いですね。相手が大学生とかだと気持ちいいです。  

 

今回はボケの塩梅を吟味するというテーマなので、同じ始まりからボケの濃度を濃くしていきたいと思います。  

 

お題「読書の秋」その2

 

まるでレンタルDVD屋さんのようなシステムの図書館。これは、図書館側がボケ始めているので、ボケは濃くなっていると言って良いと思うんですが、ギリギリまだ成立はしていますね。こっちのほうが一個目より好きだという人もいると思いますし、好みの問題だと思います。  

ただ、これはギャグ漫画としては成立しますが、映画とかのワンシーンだとしたら成立しません。「こんな図書館ないだろう」と誰もが思いますから。逆に最初の漫画のようなシーンは映画の中の面白いシーンとしても充分ありえますよね。  

 

では、最後にギャグ漫画としてもアウトになってしまうような、度合いのボケが入った漫画を描いてみましょう。  

 

お題「読書の秋」その3

 

はい。このような感じになりますね。こんな本は絶対にないのに登場させてますから。これはアウトです。ただ四コマにすると相当、許容範囲があるなと思いました。これは中々の発見でした。

コントやコメディ映画でこのボケは絶対にありえないですが(カルト映画とかならありえますが)、四コマだとまだ許せる感じがします。四コマは四コマ目で世界が終了するので逃げ切れるんですね。

たしかにショートコントとかもそういう懐の深さはあります。やり逃げできますからね。  

 

ということで、今回はボケの塩梅ということに関して書かせてもらいました。

では、また次回!

 

 

執筆

岩崎う大

早稲田大学政治経済学部卒業。「かもめんたる」として2013年にキングオブコントで優勝する。お笑いだけではなくナイロン100℃に出演するなど舞台・役者・脚本・作家などジャンル問わず、多方面に活動の幅を広げる。自身が立ち上げた劇団かもめんたるでは作・演出・出演をこなし、八嶋智人氏などの数多くの役者から出演オファーが殺到するほど人気劇団に急成長している。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

すべての記事を見る

関連記事

この記事を読んだ人におすすめ

おすすめのタグ

特集