高校生起業家メンバーがロジカ式教室を広める。高校生社長にインタビュー

社員は全員高校生

社員は全員高校生！？高校生だけで運営する京都のプログラミング教室、ロジカ式プログラミング教室京都四条校。今年度から小学校でプログラミングが必修科目となり注目を集める。

さくマガでは仕事のヒントを得るために、さまざまな方にインタビューをしています。今回は高校生社長の吉田名妥理さんにオンライン取材をおこないました。京都のコミュニティFM放送局『RADIO MIX KYOTO（ラジオミックス京都）』の番組がきっかけではじまった高校生による経営プロジェクトについていろいろとうかがいました。

女子高生社長吉田さん

メンバーは全員高校生

ーー本日はよろしくお願いします！　早速ですが、まずはじめにプロジェクトとメンバーの紹介をお願いします。

よろしくお願いします。私たちは小学生向けのプログラミング教室を京都で運営していて、現在メンバーは10名います。メンバーは全員高校生です。各部署ごとに活動していて、広報部、経理部、人事部といった部署があります。各部署に部長がいて、メンバーは部署を兼任している場合もあります。学生ということもあり、全員がフルタイムで活動しているわけではないです。私はもともと広報担当でしたが、2020年4月から社長に就任しました。

企業理念は「失敗だらけ、なんでも成功　めっちゃおもろいプログラミング教室」です。私たちのような高校生ならではの強みがいくつかあります。

1.子供と近い目線で接することができる

2.現役高校生なので毎日リアルな授業を受けていて、どんな授業が良い授業かがわかる

3.一人ひとり勉強法が違うことを知っている

プログラミング教室は毎週水曜日に開校しているのですが、今は新型コロナウイルスの影響で活動できていない状況です。

ーーすでに部署があるのですね。プログラミング教室を利用したい小学生は多いのでしょうか？

そうですね。今年度から小学校でプログラミングが必修科目となったことがきっかけで親御さんがお子さんにプログラミング教室に通わせたいようです。小学校からプログラミングを学ぶことで論理的思考を身につけることができると思います。

プログラミング言語の簡単な歴史を初心者にもわかるように解説

ーー教室では小学生にどの程度のレベルのプログラミングを教えているのですか？

プログラミング教育を12年おこなっている「ロジカ式」の教育プログラムを利用しています。ビジュアル言語とテキスト言語を対比させながら学ぶロジカ式は、実際に大手企業の新人研修でも採用されていて、約3カ月で未経験者を即戦力のプログラマーへと育てられます。

それを小学校生活の間にしっかり学ぶことになります。

小学生向けプログラミング教室

高校生起業家チームが生まれたきっかけ

ーー「就活なう。」のラジオ番組がきっかけで、実際に会社を経営しようと考えたと思いますが、ラジオで印象に残った方の言葉があれば教えてください。

私自身がアナウンサーや芸能の仕事に興味があるので、映画監督の方のお話が印象に残っています。情報を聞いて誰が幸せになるかというお話なんですけど、とてもインパクトがあったので自分のLINEの一言メッセージに残しました。

ーー実際に経営をはじめてみて、課題に思った点とうまくいったなと思った点を教えてください。

課題としては集客と最初の給与体制がうまくいかなかったです。特に集客については今でも苦労しています。給与体制については経理部長と話し合って決めていますね。人件費率の調整など大変なことも多いです。

うまくいった点はコミュニケーションと企画ですかね。プログラミング教室の生徒は小学生なんですが、年齢が比較的近いということもあって生徒とのコミュニケーションはうまくいっています。ここは高校生としての強みが活かせていると感じていますね。

企画もうまくいっていて、バレンタインイベントなどが成功しました。ただ、本来なら3月末に楽しそうなイベントを計画していたのですが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。でも、アイデアはたくさん出てきています！　毎週、Zoomを使ってオンライン会議をしていて、メンバー同士いろいろな話をしていますよ。