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日本の就職活動を変えたい。やりたいことは自分の手で”出来る”に変えていく

中川隼人さんにインタビュー

中川 隼人(なかがわ はやと)さん

高校卒業後、フリーターとなり音楽活動を行うが夢半ばで折れる。 平成23年より東京の大手FMラジオ局にてフリーランスとして番組制作に関わる。 その後、芸能事務所の養成所のスタッフを経て、現在は企業の広告制作等に携わる。 RADIO MIX KYOTOの番組審議委員長を務めることになったことを機に当番組の企画を行う。

各業界の著名人にインタビューをしていく、この企画。今回は京都のコミュニティFM放送局『RADIO MIX KYOTO(ラジオミックス京都)』で高校生と社会人の対談番組を立ち上げ、学生の支援をおこなっている中川 隼人(なかがわ はやと)さんにオンライン取材でお話をうかがいました。

オンライン取材をおこないました

学生のラジオ番組をプロデュース

ーーよろしくお願いいたします。早速ですが質問をさせてください。まずはじめに、中川さんのこれまでのキャリアについてうかがいたいです。

よろしくお願いします。僕のキャリアですが、25歳くらいまで自分でピアノを弾きながら歌ったりしていました。芸能事務所が運営している養成所のスタッフとして働いたこともあります。自分がプレーヤーとしてタレント活動するのか、それとも裏方のスタッフとして活動するのか悩んだ時期もありますね。

現在はフリーランスでラジオ番組の制作などをしています。

 

ーーRADIO MIX KYOTOのラジオ番組がきっかけで学生を支援することになったそうですが、きっかけについて詳しく教えてください。

もともと僕はRADIO MIX KYOTOの番組制作はしていなかったんです。放送局で放送している内容が適切かどうかを判断する番組審議委員会で委員長をしていたんですよ。その関係で毎月会議をする機会があったので、放送局の方とお話をよくしていました。

コミュニティラジオというものに興味がある、という話をしていたんですけど、ある時に放送局の方から学生の番組をプロデュースしてほしいと依頼がきたというわけです。

 

ラジオ収録の様子

クラウドファンディングで100万円近い支援を集める 

ーー「『働く』を知るラジオで、やりたいことを“出来ない”と感じる子供達を減らしたい!」というテーマでクラウドファンディングを実施しましたが、クラウドファンディングをしようと思ったきっかけを教えてください。

単純にお金がなかったからです(笑)。去年の5月からずっと番組やっているのですが、僕はボランティアでやっている状況なんですよ。スタジオを借りる必要がある時は僕の実費で借りています。このまま僕の持ち出しだけでは破綻するなと感じました。

 

「やりたいことを“出来ない”と感じる子供達を減らしたい」という取り組みを継続してやっていくためには事業化しなければならない。と思ってクラウドファンディングで賛同者を募りました。

クラウドファンディングをすることによって宣伝になるという面も当然あります。

 

クラウドファンディングを実行

(引用:https://camp-fire.jp/projects/view/226677

 

ーークラウドファンディングで100万円近い支援を集めることができましたが、プロジェクトの進捗具合はいかがでしょうか?

いやー、大変です。2020年2月からプログラミング教室を立ち上げたのですが、その直後に新型コロナウイルスの影響で活動自粛することになりました。ラジオもみんなで集まることが難しい状況です。今後どうなっちゃうのかなというのが正直なところですね。

今は対面での活動はできないのですが、オンラインで打ち合わせなどをして今後についての建設的な話をしています。

 

例えば、プログラミング教室だと人が大勢集って感染の危険性があるので、家庭教師スタイルにして生徒の自宅にうかがってプログラミングを教えるということを考えています。ただ、それもリスクはどうなんだろう? ということをみんなで話し合っています。

僕個人としては専門家の方から話を聞いて、情報発信をYouTubeでおこなっています。そういう専門家の方の指示も仰ぎながら、家庭教師スタイルが可能だとしたら、面白いなと思いますね。

 

ーーなぜ、事業をプログラミング教室に決めたのでしょうか?

小学生向けのプログラミング教室 “ロジカ式” を運営されているNPO法人ロジカアカデミーの理事長と、教育理念で考えが一致したんです。それで、ロジカ式の京都校を高校生達に経営してもらってはどうかというご提案をいただいたのが大きな理由です。

これによってラジオでは仕事について学び、学んだことをプログラミング教室の運営で実践することができるようになりました。

日本の就活制度を変えたい

ーープロジェクトの説明の中に「やりたいことは自分の手で“出来る”に変えていくんだ」という言葉があります。さくマガのコンセプトも「やりたいことをできるに変える」で非常に近いと思いますが、中川さん自身がやりたいと思っていることを教えてください。

 

日本の就職活動の制度を変えたいです。私たちがやっているプログラミング教室というのは小学生が対象ですが、小学校のうちにプログラミングを通して論理的思考を身につけてほしいと思っています。その小学生たちが中高生になったら、プログラミング教室の経営側にまわってもらい問題解決能力を身につけて欲しいです。

 

企業から見ても学生の内から経営を経験した人材は魅力があると思うんですよ。なので、企業も中高生と繋がって「卒業後にうちの会社に入社してもらいたいので、〇〇の勉強をしておいてほしい」といったコミュニケーションを取れるようにすると、日本の就活も変わると思うんです。将来期には双方をつなげるウェブサイトも作りたいですね。

 

そうなれば、むやみやたらに大学に行って、むやみやたらにエントリーシートを書く就活ではなくて、本当に目的を持って大学に行き、目的もあって就職ができるようになると思います。

 

ーー最後に宣伝告知、読者に伝えたいことがあればお知らせください。

判を押したようなみんなが同じ就活や教育を行う時代の限界が来ているように感じます。 本当の個性を身に着けるために、とにかくたくさんの人の意見を聞き 自分だけの考え方に昇華させて欲しいと思います。

様々な事業者の経営哲学に触れることができる「17歳、就職活動なう。」 毎週土曜日23時から放送中ですのでぜひお聴きください。

試聴は下記URLから。 https://radiomix.kyoto/

 

 

執筆

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

編集

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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