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福岡 スタートアップのシンボル「FGN(Fukuoka Growth Next)」

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官民共同型の創業支援施設「Fukuoka Growth Next」(以下、FGN)。福岡の地で未来を創るアイデアを持った起業家と支援者が集まる、まさに福岡におけるスタートアップのシンボルとして存在感を示しています。

「将来のユニコーン企業」を生み出す! というビジョンを掲げ、運営から2年が経った今、FGN事務局長の内田 雄一郎さんと副事務局長の池田 貴信さんにお話しをうかがいました。

内田 雄一郎さん

1976年福岡市生まれ。福岡地所株式会社所属。FGN事務局長。父の影響もあり福岡愛が強い(笑)楽しい街づくりがしたい!と4年前に福岡地所へ。オフィスビル運用等を経てFGNの立ち上げに参画。

池田 貴信さん

1977年山口県生まれ。福岡地所株式会社所属。FGN副事務局長。FGN1期より現職。スタートアップ和尚として、皆さんを導きます。視察対応の長さは事務局No.1。しゃべりだしたら止まらない。

福岡からユニコーン企業を

ーーFGNをはじめたきっかけと理念をあらためて教えてください。

内田雄一郎さん(以下、内田):はじめはFGNの裏にある旧小学校敷地の再開発計画があり、その募集要項によると創業支援事業に携わる必要があったので、手を上げたというのが正直なところです。

当時、福岡地所にはスタートアップについてのノウハウが無かったので、さくらインターネットやアパマンショップホールディングスさんとご縁があり、チームを組み役割を分担して始めました。私が所属する福岡地所は不動産デベロッパーとしてハード面を担当しています。ハードとソフトの両面が上手くまじわることができたので、約2年でいい方向に進めてこられたかなと思っています。

他との差別化を目指し、理念に「ユニコーン企業を生み出せる施設を作ろう」ということを打ち出しました。思い切ってユニコーン企業という言葉を使いましたね。

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ーー運営していて驚いたこと、うれしかったことを教えてください。

池田貴信さん(以下、池田):「福岡=スタートアップ」というイメージが日本だけで無く、世界にも広がっているのは驚きましたね。海外からも色々と視察に来られているので、やはり福岡市がブランディングを強めてきたのはすごいことだと思います。 また、今期2期目を始める際にファンドを立ち上げたことによってスタートアップの成長をより身近で見ることができているのがうれしいです。

内田:スタートアップは応援のしがいもあるし、ここを巣立っていってくれるのを見るとうれしいですね。あと、地元の企業がスタートアップに興味を持ち始めてアクションを起こし始めてくれたのがうれしいです。地元の企業がFGNのスポンサーになってくれたり、相談窓口を持ってくれたりしているので、若手の起業家がチャレンジしやすくなってきました。

福岡のスタートアップ状況

ーー福岡は高島市長を中心にスタートアップ支援を積極的にされていますが、福岡のスタートアップ状況について教えてください。

内田:福岡のスタートアップってもともと地元で頑張っていた企業だけでなく、東京から来ているスタートアップ企業も増えてきました。福岡市が実証実験だったり、理解のある街ということも大きいと思います。あと、九州各地から福岡に集まってくるケースも増えてきています。

ーー現在は何社くらい入居していて、どのような業種の企業が多いですか? また今後、どのような企業に入居してほしいですか?

内田:スポンサー企業さんにもコワーキングスペースを借りてもらっているのですが、そういう企業さんも含めて140社くらいです。IT系の企業が40%程度と多いですね。

どのような企業に入居してほしいかというと、コミュニティに入って自分に足りないところはコミュニティ内の他の人にお願いできるような感覚を持った方に集まって欲しいなと思っています。

年齢は関係なく、現在の入居企業でも50代前半の起業家の方が3、4人いて、若い人の意見もどんどん吸収しています。若い起業家だと学生起業家もいますから、年齢層は幅広いです。あとは海外からの誘致、特に台湾からの誘致に力を入れていて、今後は一緒にイベント開催をしたいと考えています。

たまにお問い合わせいただくのですが、単純に目的もなく支社として借りたいんだというお話はお断りをしていますね。

福岡で起業するメリット

ーー起業するうえで、東京と比べて福岡で起業する優位性、福岡の強みを教えてください。

池田:高島市長もおっしゃっていますが、「化学反応が生まれやすい」ことだと思います。FGNに入りたいと思っている人は繋がりを求めている人が多いと思うんですよ。東京と比べて福岡はコミュニティがコンパクトでたくさんあるので、絆が生まれやすいと思います。そこは強みと言えますね。

内田:あとはハード面の部分でも強みがあります。賃料相場や人件費が東京と比べて安いですし。賃料は東京の半額くらいじゃないですかね? 衣食住の面で安く済むので凄く住みやすいと思いますよ。

池田:僕らも職場から自転車で10分-15分くらいの距離に住んでいますから、東京の給料で福岡に来ると天国だと思いますよ。単身赴任で福岡に来る人は大体帰りたくないって言いますね。

成功するスタートアップとは?

ーー多くのスタートアップ企業と接していると思いますが、どういうスタートアップ企業が成功しやすいと思いますか?

池田:起業家の気持ちが強いというのが成功するために必要かなと思います。やり抜く気持ちを持って代表がふらふらしない。FGNを卒業して上手くいっている会社は代表がしっかりしていますね。

内田:あとはチームビルドですかね。やっぱり人が大事だと思います。投資って人にするものですから。成功している会社は結束力が強いです。いまラグビーがすごい人気ですけど、まさにONE TEAM(ワンチーム)が大事で、ひとつの目標に向かって進んでいる会社は熱量があるし、こちらも熱量に押されて協力をしたくなります。

今後のFGN

ーーFGNを今後どうしていきたいか展望を教えてください。

内田:いまのFGNって常に成長しながら運営をしていて、僕の中では完成形に近いんです。行政と一緒に良い支援体制ができていて、ハード的にもソフト的にも充実しているんですね。当面はこのままの状態で継続していくというのが展望ですかね。続けることって大変なんですが、続けることが大切だと思います。

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執筆

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

編集

天内 雅晴

さくらインターネットでWebマーケティングを担当。プロダクト企画担当を経て、現職。現在、パラレルキャリアとして、広告運用代行の業務をおこなっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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