チームプレーで結果を出す! さくらインターネットのオンラインセールス

さくらインターネットのサービスは、個人だけではなく多くの法人のお客さまにもご利用いただいています。その BtoB の営業活動を担っているのが、CS本部 営業部です。営業部は、おもに大規模案件対応や大口顧客との関係深耕を担当するフィールドセールスグループと、新規案件対応や既存顧客への案件創出を広範囲に担当するオンラインセールスグループにわかれています。

今回は、営業部 オンラインセールスグループのマネージャーを務める山口 立にインタビューを実施。これまでのキャリア、業務内容や仕事のやりがい、今後の目標や展望などについて聞きました。

山口 立(やまぐち たつや) プロフィール

CS本部 営業部 オンラインセールスグループ マネージャー

はつり職人、テレフォンアポイントメント代行会社、システム開発会社を経て、2016年にさくらインターネットに入社。オンラインセールスの業務に従事し、2022年4月よりリーダー、2023年4月よりマネージャーに就任。マネジメント業務のほか、オンラインを中心とした商談のクロージング活動、既存顧客のオンボーディング・グロースアップを担当している。

営業経験と ITスキルを活かして転職

ーーさくらインターネットに入社するまでのご経歴について教えてください。

社会人のスタートは、コンクリートを削ったり粉砕したりする「はつり職人」だったのですが、怪我をきっかけに退職し、友人の紹介でテレフォンアポイントメントの代行会社に入社しました。最終的に8年勤め、マネージャー職を任されるまでになりましたが、だんだんと「このまま40代、50代になってもこの仕事を続けられるんだろうか」という不安が芽生え始めてきたんです。そんななか、Webサイト制作などについて興味を持って独学で勉強していたところ、ご縁がありシステム開発会社で働くことになりました。1年半ほど勤めて退職し、つぎに入社したのがさくらインターネットです。

 

ーー転職先として、さくらインターネットを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?

前職のシステム開発会社ではやりがいを持って働けてはいたのですが、上場を目指す急成長中のベンチャー企業で、未経験ということもあり業務をキャッチアップするために、早く帰ることが難しい状態が続いてました。結婚を見据え、安定した企業で働きたいと思い転職を考え始めました。

そんななか、転職エージェントから紹介された企業のうち一番興味を惹かれたのが、前職でも関わりのあった、インフラ関係の仕事に携われるさくらインターネットだったんです。東証一部(現:東証プライム)上場企業でしたから、家族も喜んでくれましたね。

 

ーー入社当初から営業部門に所属されていますが、これまでの経験はどんなふうに活かせましたか?

入社当初は既存顧客へのリテンションコールや、対面での顧客折衝が中心業務でした。こういった営業の仕事自体には慣れていたので、前職の経験は活かせたと思います。

ただ、扱ったことのない商材で知識も不足していたので、最初はお客さまがなにを求めているのかがわからず苦労しましたね。数をこなしながら、知識を習得していきました。

とはいえ、システム開発会社時代はシステム開発プロジェクトの進行管理業務を務めていたので、エンジニアとのコミュニケーションにも慣れていました。当社の業務では、顧客のエンジニアや自社のエンジニアと会話することも多いのですが、エンジニアの考えや技術面のことも理解しやすかったという点はよかったと思います。

 

ーー前職までの経験を活かしつつ、実地で知識を身につけていったのですね。入社前後でなにかギャップはありましたか?

営業組織というのは、いわゆる「ノルマ」という定量的な目標があって、その数字に厳しく向き合ってるイメージがあったんです。 さくらインターネットの営業部門は「定量目標」よりも、お客様の成功を見据えた「プロセス」を大事にしている印象を受けました。

他部署との分業体制で効率的な営業活動を実現

ーーオンラインセールスグループの業務内容、役割について教えてください。

新規案件対応や既存顧客への案件創出を広範囲に担当しています。営業活動は他部門と分業体制になっています。アカウントマーケティング部のデマンドジェネレーションが顧客の認知を得てリードを作成し、インサイドセールスがリードを案件化します。そして、オンラインセールスが案件化した見込み顧客に対して、提案とクロージングをおこないます。既存顧客に対して継続的にアクションを起こし、お互いのビジネスを加速させるのが私たちの役割です。

 

ーー他部署との連携が重要そうですね。

そうですね。アカウントマーケティング部と営業部では定期的にミーティングの場を設け、情報共有をおこなっています。

また、テクニカルソリューション部とのかかわりも大きいです。現在、商談にはセールスエンジニアの担当をつけてもらい、専門性の高い技術的な話をサポートしてもらっています。ほかにも、請求などの手続き関連は同部の営業支援チームにお願いするなど、分業して効率的に動ける体制を作ってきました。

 

ーー分業体制になったことで、それぞれの業務に集中できるので働きやすそうですね。ワークスタイルについてはいかがでしょうか?

お客さまのニーズに合わせて対面で商談をおこなうこともありますが、9割5分はオンラインで仕事をしています。オンラインミーティングの時間をいただいたら、すぐに提案してご契約まで進めていくことが多いです。また、お客さま側もこうしたスピーディさを求める傾向が年々高まっている気がしますね。

やりがいを感じるのは「お客さまの実利」につながったとき

――2021年からリーダー、2022年からマネージャーに就任されていますよね。どんな役割を担っているのでしょうか?

いい意味でさくらインターネットの営業組織は、みんな仲がよくてほんわかした空気があるんです。ただ、数字をシビアに追っていくことも営業部の大事な役割。メンバーにそういった感覚を伝えていくのは私の役目だと思っています。

 

あとはメンバーのメンタル面のケアですね。リモートワーク中心の働き方になり直接顔を合わせることが少なくなったので、毎朝オンラインで情報共有会をおこなうようになりました。営業の仕事はハードなネゴシエーションを要することもあるので、気づかないうちに気持ちが落ちてしまったり、パフォーマンスが低下したりすることもあります。

様子が変だなと思ったら、こちらから積極的に声をかけるようにしています。メンバーのヘルスチェックは、結構気を遣っていますね。

 

――上司がそういうふうに目を配ってくれるのは、部下としてありがたい限りだと思います。未経験の方の採用もおこなっているとのことでしたが、未経験の方をどう育てているのでしょうか?

1か月目は、外部研修に参加してもらい一般的な技術知識の習得。2か月目からはメンターをつけ現場に配属。自社サービスに関する知識や営業のやり方のインプットをおこないます。3か月目からは商談に見学者として入ってもらい、一部のサービスの紹介や見積もり作成を任せるなど、少しずつアウトプットを増やしていきます。そうして最終的には独り立ちしてもらう。そのあとも案件単位で副担当をつけて、困っているときにはフォローアップをしていきます。また、教育内容については、教育を受けた中途入職者からのフィードバックと、教育の成果を見て、改善を続けています。

 

――寄り添いながら育成するしくみが整っているんですね。

データセンターを自社運営してビジネスをしている会社は IT業界内でも多くないと思います。さくらインターネットの事業・商材は特殊なので、営業経験者や IT業界経験者でも最初は戸惑うんですよ。だから、最初にしっかり育てて戦力にしていくということをしていかないと、人が定着しないんですよね。私が入社した当初とちがい、セールスエンジニアに技術面はカバーしてもらえますし、まったく IT の知識がない方でも研修である程度の知識が蓄えられ、半年~1年後には結果が出せるようになってきました。数年前からそういった組織づくりに力を入れてきたのが、実を結びつつあります。

 

ーーさくらでの営業の仕事について、大変に感じている部分ややりがいを教えてください。

障害が発生すると、通常業務をしながら障害対応しなければならない場面もあります。自分でコントロールできないことですし、それはやはり大変ですね。

一方で、お客さまのネガティブな反応やポジティブな反応をダイレクトに受け取れるのは、営業の仕事のよいところだと思います。一番やりがいを感じる瞬間は、お客さまの業績が上がったり、担当者が昇進したりといった、お客さまの実利につながったときですね。「喜んでもらえた」「信頼関係を築けた」というだけではなくて、こうした実利が見えると「お客さまにちゃんと貢献できたんだな」とうれしく思います。

すべてのお客さまと接点を持ち価値を提供したい

ーー山口さんのこれからの展望、目標について教えてください。

1つはすべてのお客さまと接点を持ち、価値を提供していくことです。オンラインセールスでは数多くのお客さまを担当しているので、すべてのお客さまと接点を持つことがなかなか難しい状況にあります。そこをうまく効率化を進めながら、それぞれのお客さまとのコミュニケーション量を増やす施策を進めていきたいと思っています。

2つ目が、お客様の DX支援をおこなうにあたって、インフラだけでなくソフトウェア・アプリケーションの知識を備えること。

加えて、マネージャー1年目なのでマネジメントスキルも身につけていきたいと思っています。

 

ーー最後に、「こんな人と一緒に働きたい」という人物像や、仕事に活かせるスキルや経験について教えてください。

「素直な方」ですね。IT業界はトレンドの動きが速い。そのため、お客さまに合わせて自分たちもどんどん変化、成長しないといけません。そういった変化や成長を素直に受け入れて、前向きに楽しんで取り組めるような方に来てほしいです。

また、営業スキルか ITスキル、どちらかがあったほうが覚えることが少なくて楽だとは思います。ただ両方ともなくても、一生懸命勉強して知識をキャッチアップしたり、積極的にアウトプットしたり、実際に取り組んでいる姿勢や活動が見られる方とは、ぜひ一緒に働きたいですね。

私自身、ほとんど未経験から入社して、必死に勉強していまに至っています。だからそういう方を応援したいですし、ぜひ応募いただけたらうれしいです。

 

(撮影:ナカムラヨシノーブ)

 

[こちらの記事もおすすめです!] ソリューション営業で顧客の成長を支援するさくらインターネットのフィールドセールス(社員インタビュー)

 

ITソリューション営業 採用情報

 

担当社員に聞く、さくらのインターンシップ企画運営を通じて得たものとは?~エンジニアコース編~

さくらインターネットの夏季インターンシップは、人事以外の社員がメインで企画運営しています。本稿では、2022年度のインターンシップ(エンジニアコース)を担当した社員 4名に、企画運営を通じて得たもの、今後やりたいことなどをインタビュー。また、今夏から始まる 2025年卒の採用について、新卒採用の担当者に聞きました。

>>2022年度のインターンシップ(ビジネスコース)の記事はこちら

>>さくらインターネットの採用情報

さくらの夏のインターンシップ(エンジニアコース)

さくらインターネットでは、営業やカスタマーサポートなどに携わる「ビジネスコース」と、ソフトウェアやインフラサービス開発などに携わる「エンジニアコース」に分けて新卒採用をおこなっています。

夏には、「さくらインターネットを知ってもらうこと」「IT業界の社会的役割、実際の業務、働き方を知り、興味を持ってもらうこと」を目的に、インターンシップを実施しています。

2022年の夏のインターンシップ(エンジニアコース)は、8月22日~26日にフルリモートでおこない、27名の学生が参加しました。

本インターンシップは「メタバースチャレンジ2022」と題し、株式会社インフィニットループと共催。3人1組のチームに分かれて、「さくらのクラウド」でサーバーを構築し、Mozilla社のオープンソースソフトウェア「Mozilla Hubs」を稼働させます。そこでメタバース技術を使ったサービスを作り、そのアイデアを最終日に各チームが発表し、コンテスト形式で競いました。

詳細はインフィニットループのウェブサイトでも紹介されていますので、ぜひご覧ください。

>>株式会社インフィニットループ 広報ブログ

各チームに合わせたていねいなコミュニケーションを

共催イベントながらさくらで働くイメージが伝わるように、意識的に学生と雑談の時間を設けたという柳井

夏のインターンシップは、「学生に近い目線で企画をおこない、企画から実行までのプロジェクトマネジメントを経験し、成長の機会とすること」を目的に、入社 2年目の若手社員が中心となって企画運営を担います。2022年のインターンシップを担当した、2021年入社の稲垣、柳井、そのフォローとして参加した先輩社員である伊藤、三浦の 4名に話を聞きました。

 

――4名のなかでの役割分担はどのようにしていましたか?

稲垣 孝洋(以下、稲垣):学生向けのサーバー構築マニュアルは、普段さくらが未経験者向けのハンズオンイベントで利用している資料をベースにして、伊藤さんが担当しました。「さくらのクラウド」での「Mozilla Hubs」構築マニュアルに関しては、柳井さんと私が検証などを担当。当日の進行役などは三浦さんが対応しました。

 

――皆さん拠点がバラバラのため、当日も含めてすべてオンラインでのコミュニケーションだったとうかがっています。やりずらさはなかったですか?

伊藤 譲(以下、伊藤):週に 1回、定例MTG を実施したり、通話をつなぎっぱなしにして一緒に作業したりしていました。このインターンシップの準備がはじまるまで交流がなかった方もいましたが、普段からさくらはリモートワークということもあり、問題なく進行できましたね。当日も、特定の人だけがリアルで集まっていたらやりずらさはあったかもしれませんが、われわれも学生も全員リモートでの参加だったので、スムーズでした。

 

――オンラインでも問題なく済むというのがさくららしいですね。学生とのコミュニケーションで工夫していたことはありますか?

柳井 健佑(以下、柳井):学生はお互いに初対面で緊張していると思ったので、自分から発言して、コミュニケーションをとってもらうようにしていました。また、普段の仕事では教えてもらう立場ですが、インターンシップでは教える立場になるので、「肯定ファースト」「リード&フォロー」「伝わるまで話そう」という、さくらが社員に求める3つのバリューはとくに意識していましたね。

三浦 勇二(以下、三浦):各チームの関係性はさまざまだったので、それに合わせたコミュニケーションをとることが、みなさん大変だったと思います。やってよかった点でいうと、各チームで朝会・夕会を実施し、夕会で「今日はあなたのこれに助けられました」と、学生どうしで感謝を伝える時間を設けました。各学生が自分の強みに気付くきっかけになったのではないかと思います。

 

――インターンシップ参加者の中からアルバイトで入社される方や内定者も出たということで、皆さんのていねいなコミュニケーションが功を奏したのだと思います。さくらでの働き方を伝えるためになにか工夫されましたか?

柳井:今回は他社との共催でしたので、王道のインターンシップというより体験イベントの要素が強かったのですが、やはり就活の一貫として、会社のことを伝えるように意識していました。さくらのサービスや仕事内容など、各チームごとに何かしらの形で説明していたので、それが生きたのかなと……生きていたらいいなと思います(笑)。

専門外のテーマに戸惑いながらも全力で学生をサポート

最終日の各チーム発表終了後、感極まって涙したと語る三浦

――企画運営を通じて、苦労したことはありますか。

柳井:メタバース関連の技術に疎かったので大変でした。当日、「さくらのクラウド」で「Mozilla Hubs」がうまく構築できるように、事前検証は何度もおこないました。「Mozilla Hubs」の資料が少なく、なかなか実現できない部分も多かったんです。自分たちで作ったアプリケーションではないので、不透明な部分を検証を繰り返して明らかにしていくという、通常業務とは違う取り組みでした。普段使わない技術に触れることで、自社サービスの理解が深まりましたね。

稲垣:メタバースを使ったビジネスアイデアを作るのが今回の趣旨。学生のアイデアを形にするために「Mozilla Hubs」でどうしたらいいのか、メンターとして学生にアドバイスする立場でした。自分も未経験で、わからないながらも知識や発想を絞りだして、学生のアイデアを広げるサポートをするのは本当に難しかったです。

伊藤:学生たちをリードするメンターの責任は大きかったですね。5日間とはいえ、非日常に放り込まれてる状況なので、精神的にも肉体的にもなかなかハードでした。2チームを担当していたので、各チームに対してメンターとして最大限対応できていたのか、いまだに疑問に思う部分もあります。各チームの Slackチャンネルを行ったり来たりして、各々の事情を把握する必要があり、大変でした。かなり鍛えられましたね(笑)。

三浦:そうですね。さくらの強みではないテーマの中で、さくらとしては何を軸に企画運営していくべきかが手探りでした。ただ企画側からすると不安だったのですが、いざはじまってみると、学生はすごく楽しんでくれたんです。どんなときも、若い人は自分で楽しみを見つける力があるんですよね。そもそも 5日間の中で教えられることは限られるので、最終的には「とにかく学生が楽しんでくれればいいんだ!」ということに気づき、進行できました。

さくらの魅力をさらに伝えられるように

さくらの知名度をあげられるサービス作りをしていきたいと意気込む伊藤

――企画運営を通じて、得たものを教えてください。また、それを活かしながら、すでにさまざまな業務に当たられていると思います。さらに今後、どのようなことに取り組んでいきたいですか?

稲垣:社外のエンジニアの方と連携し、限られた時間でコミュニケーションをとって進めていく難しさを感じました。これまで自分の意見をいうのはあまり得意ではなかったのですが、他社だからこそ、はっきり言葉にしないと伝わらない。1回1回のミーティングを大切に、ゴールを明確にして進めるようにしていました。それは通常業務にも活きています。今後は、もともとイベント企画が大好きなので、学生向けに深く技術を体験できるようなイベントをおこないたいです。そのためにもっとインプットを増やして、自身の技術を伸ばしていきます。

柳井:今回は教える立場だったということで、行動意識が変わりました。インターンシップ開始前の学生との面談時、自己アピールをどうするかなど、学生に教えるときに自分も学ばせてもらいました。また、初めて採用活動に関わってみて、自分は会社のよさを伝えきれたのだろうかと、思うところがありました。数年前の自身の就職活動を思い返してみても、どうがんばっても会社の不透明な部分があったなと感じています。なので、稲垣さんと同じくですが、学生にさくらの社風や働き方をイメージできるようなイベントをぜひやりたいですね。

伊藤:社会全体のために、学生への IT教育の必要性をあらためて感じました。さくらは、高等専門学校向けに授業をおこなうなど、すでにさまざまな教育の取り組みをおこなっています。将来の IT業界を担ってくれる学生に対して、もっとできることを模索していきたいですね。あとは、学生に対する知名度をあげられるようなサービス作りをしたいです。これまでの情報発信に加えて、自身のスキルを磨いていこうと思います。

三浦:自己アピールが苦手そうな学生でも、日を追うごとにしっかり自分を出せていました。若い方の才能のかけらをちゃんと見つけて、そっとフォローしていくことが大事なのだなと感じました。わたしは昨年に引き続き、今年の8月21~23日に開催されたインターンシップにも携わせてもらいました。得た知見を活かしつつ、引き続き後進育成に力を入れていきたいですね。

 

学生時代に自身で企画したイベントにさくらの社員が定期的に参加していて、そこで相談するなかで「自分がやりたいこと」「自分がやれること」「会社がやってほしいこと」の整理ができたという稲垣

――今年も 8月からインターンシップや各種採用イベントが始まります。参加される学生、またこれから就活をおこなっていく学生の皆さまに、ぜひエールをお願いいたします。

稲垣:インターンシップや企業説明会にどんどん参加して、自分がやりたいこと・自分がやれること・会社がやってほしいことを整理してみてください。それらが揃えば、天職となりえます。また、いまはやれることではなくても、やりたいこと・やってほしいことが重なっていれば、これから挑戦していけばいいことです。皆さんが就活を乗り越えて、楽しく仕事できることを願っています。

伊藤:さくらのエンジニアは、IT技術が大好きな人ばかりです。同じように IT技術が大好きな方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。学生の皆さんは、自分が本当に好きなことを仕事にしてほしいです。

三浦:選択肢を広く持って、1つにのめりこみすぎないことが大事だと思います。1社2社落ちたとしても、ほかにもたくさんの会社があるから大丈夫、と気楽に構えてほしいです。数多くの選択肢の 1つとしてさくらを挙げてもらえるように、われわれは情報発信に全力で取り組んでいきます!

柳井:積極的に各企業の社員とコミュニケーションをとって、「自分の行きたい企業について知る」ことにこだわってください。そうすればきっと、自分のやりたいことができる会社を、働いて後悔のない会社を見つけられると思います。がんばってください!

担当者に聞く 2025年卒のエンジニア新卒採用

2025年卒の新卒採用を担当する ES部 林 美記

2025年卒のエンジニア採用については、今年の夏季インターンシップに参加いただいた学生を中心に、10月ごろから早期選考を始め、11月ごろから本格的に選考開始予定です。

ITインフラの技術に興味があることが大前提ですが、学生時代はもちろん、社会人になっても継続的に学ぶ意欲がある方にぜひエントリーいただきたいです。

たとえば「ソフトウエア開発エンジニア」はプログラミングの知識、「インフラ開発エンジニア」についてはサーバー、ネットワークなどの知識が必要になります。これらの不安がある方でも、挑戦したい気持ちがあれば、営業職など別の職種で入社し、ゆくゆくはエンジニアにキャリアチェンジをすることも可能な会社です。

今後も、インターンシップ、会社説明会や先輩社員との座談会、石狩データセンターのオンライン見学会など、さまざまな採用イベントをご用意しております。募集が始まりましたらぜひエントリーをお願いいたします。たくさんのご応募、お待ちしております!

>>さくらインターネットの採用イベント

 

さくらインターネット採用情報

OWNDAYSの「人のあたたかみを感じられるDX」リモート視力測定やLINE活用で顧客体験向上

OWNDAYS株式会社(オンデーズ・以下、OWNDAYS)は、沖縄県那覇市に本社を構える眼鏡・サングラスの製造販売をおこなう企業だ。視力に問題を抱える人にとって、眼鏡は生活を支える重要なアイテムだが、離島など地域に眼鏡店がないエリアも存在している。

 

そんななか、店舗オペレーションの改善のため、リモート視力測定サービスを導入した。そのサービスを活用し、2023年3月にこれまで出店できなかった沖縄県久米島に新規出店。リモート視力測定導入の経緯や、同社の DX の取り組みについて、広報PRマネージャーの重村 真実さんに話を聞いた。

重村 真実(しげむら まみ)さん プロフィール

OWNDAYS株式会社の日本法人、株式会社オンデーズ(本社 東京都品川区)のブランディング部所属。広報PRグループのマネージャーを務める。

出店が難しい離島の眼鏡ニーズに応えたい

沖縄に本社を置くOWNDAYS。沖縄本島に 22店舗、周辺の離島にある店舗を加えると 26店舗を構える。

 

「弊社は過去に倒産寸前の危機を迎えたことがあります。そのピンチに真っ先に声を上げて融資の決断をしてくださったのが、沖縄の金融公庫でした。その恩義もあり、沖縄は弊社にとって大切な地域なんです」

 

沖縄本島にスタッフが多くいることもあり、同社は沖縄エリアの眼鏡ニーズにくわしい。現地でのヒアリングの結果、眼鏡のニーズがあると考えられるエリアの1つが久米島だった。

 

しかし、いくらニーズがあるといっても離島の場合は出店の判断基準を満たすのは容易ではない。そこで、まずは出張販売を実施。しかし、十分なサービス提供ができたとはいえなかったという。

 

「弊社の強みは業界最高水準のアフターフォロー。1年間に 2度受けられるレンズの交換保証や、購入から1ヵ月以内の返品・返金サービスなど、購入後の保証を手厚くしています。ただ見えるようにするのではなく、”見える世界を売る” のが弊社のポリシー。見える先の生活に寄り添い、保証内容を考えているんです」

 

出張販売では、期間後にアフターフォローが必要になった際、距離というハードルが生じる。久米島での出張販売でも、沖縄本島に足を運んでもらわなければならないケースがあったという。

 

「眼鏡屋は半医半商、つまり半分医療半分商売といわれています。やはり身近に相談できる眼鏡屋があるのは重要だと思います。ただ、出店には人員確保の課題がありました。眼鏡屋の接客フローは、商品選び、視力測定、眼鏡作成、お渡しと、4段階に分けられます。1人あたり 10分ほど測定時間を要するため、アパレル店よりも接客に時間がかかるんです。視力測定は一対一で座っておこなうため、その間は店内ががら空きになり、ほかのお客さまが来店されたときに接客するスタッフがいない状況になってしまいます。だからといって、離島ではコスト的にも人を増やしづらい事情があるんです」

 

眼鏡ユーザーが多く、店舗への需要はある。しかし、従来の店舗運営では出店判断が難しい。そんな状況を打破したのが、リモート視力測定だった。

リモート視力測定で店舗スタッフの業務を効率化

コロナ禍により、一気に世間に馴染んだリモート。OWNDAYSのリモート視力測定の仕組みが完成したのは、ちょうど国内で新型コロナウイルス流行の波が広がってきた2020年2月ごろのこと。リモート視力測定の仕組み作りに取り掛かったのはコロナ禍以前のことだ。

 

本施策に取り組み始めた理由は、少ないスタッフ数で円滑に店舗運営ができるようにしたいという狙いにあった。

 

「視力測定を遠隔でできるようにすれば、来店状況に応じて店舗スタッフ、遠隔スタッフが視力測定を分担できる。遠隔スタッフが視力測定をおこなっている間に、眼鏡のお渡しや来店されるお客さまへの対応をするといった具合に、臨機応変な動きができるようになると考えました」

 

元からある視力測定機に遠隔先と連携する仕組みを用意。対応するのは本社と大阪営業所、福岡営業所スタッフで、合計20人ぐらいの体制を組み、自社開発の予約システムに視力測定の検査が入ったら対応できるようにしている。

 

苦労したのは、店舗スタッフへの落とし込みだったという。

 

「対面での視力測定が当たり前だったため、『対面でやったほうが早い』というスタッフもやはり多かったんです。2020年4月から6月にかけて、まずは国内10店舗に導入したのですが、スムーズに使いこなせる店とそうでない店に分かれました。すぐに活用し始めたのはお客さまが多い店舗ですね。混んでいる店舗では手が足りませんから、自然と『リモート視力測定を使おう』という動きになります。しかし、手が空いていると『店員がやればいい』となってしまう。どういう状況でリモート視力測定を使ってもらうのか、慣れてもらうのが大変でした」

リモート視力測定の様子(写真は川崎ダイス店:提供写真)

オペレーションに組み込み、現場スタッフに慣れてもらう苦労はあったものの、コロナ禍と重なったこともあり、徐々に浸透していったリモート視力測定。顧客側もリモートに馴染みやすい状況が整っていたことから、大きなトラブルなく受け入れられていったという。

 

国内店舗での導入状況から、「これなら離島にも出店できる」と判断。久米島では、少ない人員で十分な接客ができるよう商品数を調整し、さらにリモート視力測定の仕組みを導入することで、めでたく出店となった。

 

久米島店のスタッフは基本的に1人。時間を要する視力測定を遠隔スタッフに任せることで、1人でも店舗運営ができる仕組みだ。すでに導入実績があったことから、久米島店への導入はスムーズだった。「これを機に、これまで出せなかったエリアにも出店していこう」という機運が高まっているという。

 

また、リモート視力測定のメリットとして、重村さんは「経験豊富なスタッフにすぐにつなげられること」を挙げる。

 

「国内では視力測定に特定の資格はいりません。勉強すれば一定の視力測定はできるようになります。しかし、イレギュラーな度数が出てきたときの対応は、経験の浅いスタッフには荷が重いのです。弊社では社内検定を設けていまして、遠隔スタッフはその上級資格者で固めています。いざというときに経験値の高いスタッフに任せられるのは、現場スタッフにとって安心でしょう。

 

また、弊社は海外にも出店しているため、外国人観光客が来店されることもあります。観光地の店舗ならまだしも、地方店舗にまでバイリンガルスタッフを置くのは難しく、視力測定ができるレベルの英語を話せるスタッフがいない店舗もあります。外国語が話せる遠隔スタッフを配置することにより、そうしたシーンでもリモート視力測定が活きていますね」

LINE活用で顧客体験を向上

OWNDAYSは、リモート視力測定のほかにも、積極的にDXを進めている。そのうちの 1つが、LINE の活用だ。

 

OWNDAYSのアカウントを友達登録し、顧客登録することで、LINE上から会員証やこれまでに購入した眼鏡の度数、保証内容の確認、クーポンの受け取りができる。眼鏡の購入から受け渡しまでに時間がかかる際には、LINE を使った仕上がり通知を送ることで、スムーズな購買体験につなげている。

自社アプリではなく LINE を利用したのは、眼鏡の買い替え頻度が 2~3年に1回程度だからだという。

 

「わざわざアプリを入れていただいても、その間に消してしまうことも考えられます。LINEなら日々の生活で使っている方が多いため、お客さまに大きな負担をおかけすることなく、スムーズに使っていただきやすいです。用途別に度数の違う眼鏡を使い分けているお客さまからは、『どの眼鏡がどの度数だったのか自分で調べられるのが便利』だというお声をいただいています」

 

一方、現在の課題として、オンライン購買体験の向上を挙げる。バーチャル試着サービスなどもあるが、なかなか実際に着用したイメージが湧きづらく、よりオンラインで眼鏡を買いやすくするためにはどうしたらいいのかを考え続けている。そのヒントにしているのが、2022年に経営統合したインドの眼鏡会社Lenskart(レンズカート)だという。

 

「Lenskart は売上のほとんどがオンライン購入で、店舗はショールームの役割を担っています。その知見を参考に、弊社でもオンライン購買体験の向上に取り組んでいきたいです」

「新しいものには触れてみる」社風

久米島店(提供写真)

久米島店オープンから 1年数ヵ月。店舗のオペレーションに大きな混乱はなく、利益も出せているという。その後、昨年、鹿児島県の屋久島にも出店。離島以外にも、これまで出店が難しかったエリアに店を出せるよう、物件情報にアンテナを張っている。

 

海外で体力をつけ、国内店舗を増やす段階にあるOWNDAYS。現在は週に 1店舗が国内外のどこかで開店している。とくに今年は国内店舗の新規開店の割合が高く、継続的な出店を目指している。

 

デジタル化について、重村さんは「デジタルだと構えず、既存の仕事をどうすれば円滑にできるかを考えてみるといいのでは」と語る。

 

「弊社では『作業をやめよう』が合言葉。社長は『新しいものが出てきたら、まずは触ってみることから始めなさい』と社内に話しています。最近では、社内でChatGPT研修が開催され、私自身もExcel の項目作成や PR用の投稿文のたたき台作りを AI に任せられないかと試行錯誤しています」

 

また、重村さんは「すべての機械化、DXを望んでいない」とも説明する。

 

「弊社がフォーカスしているのは ”人のあたたかみを感じられる DX”。眼鏡の利用者層は年齢が上の方が多いこともありますし、そもそもお客さまと接する部分のデジタル化は許容できる人とできない人がいます。今回はお客さまに触れる部分の DX についてお話しましたが、実際には裏側の DX が多いです」

 

限られた時間を限られた人員で効率的に使い、目の前のお客さまにより良い購買体験を。

 

「新しいものに違和感を覚えるのは当たり前。でも、やってみなければわからないのも事実です。これからもうまく使いこなせる方法を試行錯誤しながら、社員の仕事を効率化し、お客さまによりよい体験をしていただけるよう考えていきたいです」

 

OWNDAYS株式会社

 

「子育てのどんなフェーズでもこの会社なら大丈夫」 予定外の退職から 5年、さくらインターネットに復職した社長秘書

さくらインターネットの中の人を知ってもらうため、『さくマガ』ではさまざまな社員にインタビューをしています。今回インタビューした鶴丸 千尋は、夫の転勤のため一度さくらインターネットを退職。それから 5年後、復職を果たしました。社長室 秘書グループに所属し、社長秘書を担う鶴丸に、さくらインターネットに復職を決めた理由、復職に際した母としての葛藤、また仕事のやりがいなどを聞きました。

>>さくらインターネットの採用情報

鶴丸 千尋(つるまるちひろ)プロフィール

社長室 秘書グループ所属。2002年にアメリカの大学卒業後、東北大学大学院工学研究科の教授秘書として勤務。2006年、さくらインターネット初の社長秘書として中途入社。2013年、夫の転勤のため退職。2018年に広報関連事務を担当するアルバイトとして、再びさくらインターネットに入社。2021年に正社員となり、社長秘書に従事。小学6年生、1年生の 2児の母。

元同僚からの誘いでさくらインターネットに復職

――最初にさくらインターネットに入社した際の経緯を教えてください。また、入社時はどのようなお仕事をされていましたか?

アメリカの大学卒業後、地元で英語を使える仕事を探し、大学院の教授秘書として採用されました。留学生の受け入れや国際会議関連、学生や教授のサポート業務などを担い、3年ほど勤務しました。その後、民間企業の経験がしたくて、海外折衝のための英語が使える秘書を募集していたさくらインターネットに転職したんです。さくらインターネット初の社長秘書としての採用で、秘書業務をしつつ、英語資料の翻訳、海外交渉の際の通訳などをしていました。

 

――さくらインターネットを一度退社して、復職に至るまでの経緯を教えてください。

そもそも出産後も仕事を続けるつもりでしたが、急遽夫の転勤で、育休復帰直前に泣く泣く退社しました。当時はまだ、リモートワークの制度はなかったですし、子どもが小さいときに家族バラバラになりたくなかった。結果的には、初めて子育てをするなかで、専業主婦として子どもと向き合えた時間はとても貴重でした。でも、やはり社会から取り残されているような感覚、漠然とした焦りがあったんです。

それで、夫の転勤終了で東京に戻った退職から 5年後に復職することにしました。ずっと交流が続いていた元同僚から声をかけてもらったのがきっかけです。大変ありがたかったですね。当時、下の子どもが 2才で、短時間であれば預けられたので、週3日のアルバイトから始めました。社内のコミュニケーションツールが Slack になっていたり、社内制度が充実して働き方がすごく柔軟になっていたり、おどろきましたね。

 

――復職された当時、どのようなお仕事を担当されていましたか?

広報アシスタントとして、Webサイトに掲載する簡単なお知らせの作成や、稟議・発注対応をしていました。稟議・発注対応については退職前も同じ内容でしたので、私でもすぐにできる業務でした。

「〇〇ちゃんのママ」ではなく本来の自分に

家族旅行時の一枚。復職にあたり、「家族一丸となって、協力し合ってがんばろう!」と話し合ったという

――復職して、生活スタイルががらっと変わったと思います。心境の変化はありましたか?

はじめはほんの数時間でも子どもたちのことが気がかりで、働くことは私のただの自己満足なのではないかと、罪悪感すらありました。ただ、「母」ではなく「一社会人」としての時間を過ごせることに、とても満たされた気持ちになったんです。子ども中心の生活から、ほんの少しですが自分のことを考える時間ができたことは、自分にとって大きなメリットでしたね。子どもができると、「〇〇ちゃんのママ」と呼ばれることが増えるじゃないですか。それもすごく素敵なことですが、そうではなく「鶴丸 千尋」として、本来の自分を取り戻せたような気がしました。家族以外の誰かの役に立てて、喜んでもらえたり、そのうえお給料までいただける、そんなことがとてもうれしかったんです。そして、あらためて他者とのつながりが、私にとってはとても大事なことだったんだと気づきました。海外留学のときに感じた視野の広がりに近いものを、復職して感じたんですよね。自分の思っていることや感じていることはほんの一部。社内外のさまざまな方と関わることで、多様な視点を得られて勉強になります。

 

――復職にあたり、準備したことはありますか?

業務のためになにか……は正直入ってみないとわからなかったので、とくにしませんでした。ただ、家族にはきちんと話をしました。子どもたちには、「これからママはお仕事をするから、いままでより時間も余裕もなくなる。自分でできることは、いろいろ協力してほしい。『仕事をする』とはどういうことかを見てほしい」と伝えました。
夫は、私の負担が大きくなることを心配していました。当時もいまもですが、夫の仕事の都合上、 ”ワンオペ育児” になってしまうことが多く……いざ始まってみたら、私がいきいきと仕事をしているので、一緒に喜んでくれましたね。

 

――他社は検討しましたか?

まったく考えなかったです。とにかくストレスフリーで働けるところを求めていました。それが子どもを持つ前と劇的に変わった部分ですね。昔は自分ががんばりさえすればどうにでもなりましたが、いまは優先順位が「家庭(子ども)>仕事」です。自分のがんばりだけではどうしようもないこともあるので、それでも働ける会社でないと難しいと思っていました。さくらインターネットは、雰囲気もよく、仕事内容も好きでしたし、働いている人もいい人ばかり。それがすべてわかっていたので、さくらインターネットでなければ、復職しようと思えなかったかもしれません。

子どもの体調の都合で休むときも信頼関係が必要で、それを 1から構築するのはすごく大変ですからね。戻れたのはとても運がよかったし、懐が深い会社だなと思いました。いくら昔と似たような業務をするといっても、やはり 5年間空いていたので自信はなかったんです。「え、戻っていいんですか?」と何度も確認しました(笑)。

 

――仕事と家庭のバランスをどう考えるか、難しいですよね。

仕事と家庭は両立できるものではないと、個人的には思いますね。両立しようと思うと、自分に負荷をかけすぎて家族にあたってしまうので、完璧はやめました。どちらもほどほどに、いい意味で「妥協」するのも大事だと痛感しました。それでもちゃんとやりたいと思う自分もいるので、毎日そのせめぎあいですね。

子育てで培った「先回り」の思考を活かす

子どもの様子を最優先にしつつ、可能なときは出張することも。最近では福岡オフィスでおこなわれた社長室内での研修に参加した

――さくらインターネットでの働き方はいかがですか? 復職当時は出社前提でしたが、コロナ禍の影響もあり、途中でリモートワーク前提に変わりましたね。

大変働きやすく、子どもを持つ親としては非常にありがたいです。リモートワークになって、これまでの通勤時間を子どもの送迎に充てられたり、学校行事も時間休を取得して参加できます。さくらインターネットは、働く人にやさしい会社ですよね。制度面はもちろん、上司や周囲の方々の理解もあり、会社の文化として根付いているんです。子育てには終わりがありません。小1 の壁とよくいわれますが、それ以前も以降も、壁ばかりです。しかし、どんなフェーズでも、この会社なら大丈夫と安心できます。

 

――いまは、どのような仕事をしていますか?

アルバイトから約2年後に正社員となり、再び社長秘書を担っています。各種スケジュール調整をメインに、社長をサポートしています。また、さくらインターネットの組織内研究所である「さくらインターネット研究所」の事務局としての仕事もしています。具体的には、大学との共同研究における契約書のやり取りや、論文の翻訳などです。大学勤務時代も含めて、これまでの経験をすべて活かすことができありがたいですね。秘書業務のみならず他部署の仕事も経験でき、とても充実しています。

 

――社長秘書のやりがいを教えてください。

社長と、社員や外部の方の橋渡しをすることで、円滑に業務が遂行でき、双方に喜んでいただけたときはうれしいです。また日々刻々と変化するスケジュールを、社長や皆さまの想いに配慮しながら、先を読みつつベストな状態で調整できたときは、大変やりがいを感じます。時間はないけれど、社長の業務は無限に湧いてくるので、このバランスをどうとるかが腕の見せどころですね。

 

――お仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

「つねに相手の立場や気持ちに配慮すること」です。一方で、社長の田中もよく言いますが「配慮はしても遠慮はしない」ことが、とても大切だと思っています。依頼主の要望を明確にするために、社内外に関わらず、わからないことはきちんと遠慮せずに聞きます。そのうえで「2歩先を行って 3つの策を考えて提示する」ことを心がけています。

この「先回りして複数の選択肢を用意する」という思考も、育児を通じてブラッシュアップされてきたと感じています(笑)。育児や専業主婦時代の経験は、仕事においても確実に活きていると思います。育児や家事は、時間がない中で効率化を考えたり、常にマルチタスクだったりしますからね。

 

――さくらインターネットの社長秘書に求められるものはなんでしょうか。

ただ単に指示されたことをこなしたり、スケジュールを調整すればいいのではなく、その先のゴールや、会社にとっての優先事項とは何かなどを考えること。と同時に、社長の意向も汲みさまざまなことを考える必要があります。臨機応変さはすごく求められます。

一度退職しても働く意欲のある人の希望になりたい

――さくマガのコンセプトは「やりたいことをできるに変える」ということで、今後やりたいこと、目指したい姿、などはございますか?

私のように一度退職してもまた働きたいと思ったとき、さくらインターネットだったらできると希望を抱いてもらいたい。そのために、アドバイスができる人でありたいです。そして、私の姿を通して「自分もできる」と思ってもらえるように、「仕事も家庭も頑張りすぎない」を体現していこうと思います(笑)。

ただ、自分で自分の限界を決めないということは忘れずにいたいですね。ビジネス英語を今後はもっと極めたいと思っています。さくらインターネットのサービスの専門用語がすんなり出てきて説明できるようになれば、さらに自分の強みになっていくと思います。

 

――さくらインターネットでは現在採用を強化しています。最後に、「こんな方と一緒に働きたい!」という人物像を教えてください。

自分のことを大切にできて、そのうえで周囲の方々を思いやれる、ポジティブな方がこの会社には合っていると思います。私もそういう方とご一緒したいですね。仕事ですから、ときにはハードなこともありますが、自分なりの発散方法を見つけて、ポジティブマインドで、周囲の方々に適度に頼れる関係性を構築できる方は、きっと乗り越えられると思います。そして、ご自身の「やりたいこと」を「できる」に変えていけるはずです。

 

(撮影:ナカムラヨシノーブ)

 

さくらインターネット採用情報

ソリューション営業で顧客の成長を支援するさくらインターネットのフィールドセールス

さくらインターネットのサービスは、個人だけではなく多くの法人のお客さまにもご利用いただいています。その BtoB の営業活動を担っているのが、CS本部 営業部です。営業部は、おもに大規模新規案件対応や大口顧客との関係深耕を担当するフィールドセールスグループと、新規顧客や案件創出を広範囲に担当するオンラインセールスグループにわかれています。

今回は、営業部 フィールドセールスグループのマネージャーを務める幸地 和也にインタビューを実施。業務内容や仕事のやりがい、これからの目標などについて聞きました。

幸地 和也(こうち かずや) プロフィール

さくらインターネットでのインターンシップ、アルバイトを経て、2018年に新卒入社。CS本部 営業部 フィールドセールスグループに配属。2022年10月より、同グループのマネージャーに就任。 既存大口顧客の対応のほか、フィールドセールスグループの数値管理、メンバー支援、他部署との調整などを担っている。

インターンシップ参加が入社のきっかけ

――さくらインターネットへ入社した経緯を教えてください。

大学時代、趣味で「さくらのレンタルサーバ」を使っていたなかで、偶然インターンの募集案内を見かけたんです。ちょうど就職活動を考え始めた時期だったので、参加してみたところ「この会社は肌に合っていそうだ」と直感しまして。その後、社員の方に「アルバイトをしてみませんか?」とお誘いいただいたんです。実際に働いてみて、主体性をもって働ける環境に魅力を感じました。そのまま新卒採用にも応募し、正社員として採用されたという経緯です。

 

――就職先としてほかの会社は考えなかったのでしょうか?

ITインフラ業界を中心に、ほかの企業も見ていました。ただこの業界は、プロジェクト型の業務形態が主流で、忙しさや業績に浮き沈みがあるタイプの企業が多いんですよね。僕はどちらかというと、安定した収益が得られて、長期的に成長していけるようなビジネスモデルに関心があった。アルバイトを通して感じた魅力も含めて、総合的に考えた結果、さくらインターネットが第1候補に挙がりました。

 

――幸地さんの求める環境にマッチしていたんですね。配属先のフィールドセールス部門での仕事は、未経験ということで苦労も多かったのでは?

そうですね。当社の場合、モノを売るタイプの営業ではなく、お客さまにヒアリングし適切なサービスを提案するソリューション営業なんです。複合的な要素が絡み合ってできているシステムを理解するのは大変でしたし、最初はわからないことだらけで、日々勉強でした。

フィールドセールスの業務内容・ミッションとは?

――フィールドセールスグループの業務内容や役割について教えてください。

営業部は、オンラインセールスとフィールドセールスの2グループにわかれています。僕の所属するフィールドセールスグループでは大規模新規案件の対応や、大口顧客との関係深耕をおもに担当しています。オンラインセールスグループに比べて対応件数は少ないのですが、そのぶん一社一社、お客さまの成長に合わせた支援をおこなっています。

 

――お客さまと長期的におつき合いしていくお仕事なんですね。

そうですね。「お客さまの LTV(※)を最大化すること」が営業部のミッションの1つです。その実現のために、システム導入にかかわる管掌部門や担当者、それぞれの関心やお悩みごとなどの情報を図式化した「カルテ」をお客さまごとに作成し、チームで共有しています。これを参考にすることで、お客さまの課題やニーズに合ったご提案ができるようになるんです。
※Life Time Value(顧客生涯価値)の略で、顧客が企業との取引を開始してから終了するまでの間に、その顧客がもたらす利益を表す指標。

 

――徹底的にお客さまに寄り添っているんですね。

そうですね。ときにはお客さま側の保守業者、開発技術部の方と協力することや、クラウドインフラを主軸として複合的にサービスを提案することもあります。自由な提案ができるぶん、多角的・複合的な視点が求められるので、頭をひねる必要がありますね。大変ではありますが、それがこの仕事のやりがい・おもしろさだと思っています。

 

――お客さまと直接お話する機会が多いということで、業務の調整など大変な面もあるのでは?

コロナ禍を経てフィールドセールスグループでも、オンラインで商談するケースが増えてきました。とはいえ、外出や出張の機会は他部門に比べると多いかもしれませんね。そこはお客さまのニーズに寄り添って、臨機応変に対応しています。

また、ここ数年は組織変革を進めていて、僕の入職時に比べてかなり働きやすくなったように思います。たとえば商談の際、テクニカルソリューション部のメンバーが同席し、技術的な部分をフォローしてもらうようにするなど、分業し協力するチーム体制を整えてきました。

チームプレーで目標達成をめざす

――2022年からはマネージャーに就任されています。新卒入社4年目という若さでの抜擢ですが、ご自身ではどう捉えていますか?

プレイヤーの際には、バリューの体現、全体最適を軸に置いた行動、新しいサービスへの積極的な関与と拡販を軸に動いていました。そういった行動を、マネジメントのスキルに期待を寄せて「マネージャー」という役割を与えてもらったのだと捉えています。試行錯誤ですが、メンバーを先導しつつも、それぞれのメンバーがパフォーマンスを発揮できるようなサポートを心掛けています。実際、年齢や役職による序列はなく、フラットに意見を交わすことができています。

 

――個人の評価についてはどのような基準でおこなっているのでしょうか?

さくらインターネットでは、社員に求める行動指針として「肯定ファースト」「リード&フォロー」「伝わるまで話そう」という3つのバリューを設定しています。営業部においても、これらをブレイクダウンした指標の達成度合いを評価しています。営業は社内外の人との深いかかわりあいで成り立っている仕事です。ハードなネゴシエーションが必要な場面もあるなかで、この3つのバリューは非常に役立ちます。

また、営業部門としてはめずらしいかもしれませんが、いまは個人のノルマを設けていないのも特徴です。チームの予算を設定して、その数字に対してどれだけ貢献できたかという軸で評価をおこなっています。

 

――個人のノルマがないことで、チームプレーの風土が醸成されそうですね。

そうですね。たとえば「あの人にはよいお客さんがついていてずるい」みたいな話も聞かなくなりました。チーム予算を設定したことで、メンバー間での情報交換や知見の共有が活発になった気がします。

メンバーみんなが力を発揮して輝ける環境づくり

――どんな人がフィールドセールスに向いていると思いますか?

好奇心旺盛な人ですね。IT業界はトレンドの移り変わりが激しいので、日々の情報収集は欠かせません。いろいろな知識を習得しなければいけないので、それを苦行ではなく楽しめるような、好奇心の強いタイプの人が向いているのではないでしょうか。

また、営業未経験の方、たとえばエンジニアの方などでも、「お客さまに対面し、要望をヒアリングして、ニーズに合ったサービスを提案をする」という仕事に興味を持てる方、経験がある方には、フィールドセールスの仕事はフィットすると思います。

 

――最後に、幸地さんの目標やこれからの展望を教えてください。

IoT、ガバメント領域、機械学習、開発案件、SaaSサービスなど、より広く深い業界知識が必要なサービスの取り扱いが増えています。営業部としては、それぞれのプロフェッショナルを生み出しながら、組織として結果を出すことが求められるでしょう。マネージャーとしての目標は、メンバーみんなが力を発揮して輝ける、働きやすい環境をつくること。自分自身もスキルアップしながら、実現に向けて尽力したいと思います。

 

(撮影:ナカムラヨシノーブ)

 

ITソリューション営業 採用情報

 

『プロセカ』人気ボカロP、Mitchie M の”神調教”を生み出す「プロフェッショナリズム」に迫る

いまや日本の音楽文化を語るうえで欠かせない存在となった「VOCALOID」(通称:ボカロ)。米津玄師さん、YOASOBI の Ayase さんといったヒットメーカーが、ボカロP(VOCALOID曲の作曲家)出身であることはよく知られていますよね。

今回は、プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(通称:プロセカ)のテーマ曲や、大手企業の CM音楽なども手掛ける人気ボカロP、Mitchie Mさんにインタビューを実施ボカロPデビューの背景、”神調教”と呼ばれる精緻な調声へのこだわりや、公式サイトやブログでの発信、若手クリエイターに向けたアドバイスなどをうかがいました。

ヒット曲の”耳コピ採譜”で作曲理論を学ぶ

――大学卒業後、すぐにフリーランスとして音楽業界に飛び込まれたとか。どういった経緯で音楽の道に進もうと思ったのですか?

音楽好きな家で育ったこともあり、小さいころから音楽は身近な存在だったんです。そんな影響もあって、幼少期はピアノ、学生時代にはバンド活動をしていました。

大学は機械工学が専門で、機械いじりは好きだったんですが、仕事にするほどまではなじめず……。だったら好きな音楽業界へ進んでみようかなと思ったんです。

幸い、音楽業界で働いている兄の伝手で仕事はもらえそうだったので、思い切ってフリーランスの作曲家としてスタートしました。

 

――作曲はどうやって勉強されたんですか?

大学時代はバンドもしつつ、ヒット曲を耳コピで楽譜に書き起こして分析するのが好きだったんです。100曲以上この作業をやっていると、だんだん「ヒット曲の法則」みたいなものがわかってくるんですよね。「これなら自分にも再現できるんじゃないか?」みたいな自信がありました。まあ実際はそう甘くないんですが(笑)。若さゆえに、勢いのまま作曲家の道に進んだというのが正直なところです。

“調教すげぇ”の評判で楽曲動画が拡散。
一夜明けて CDデビューのオファーが舞い込む

――その後、フリーランスとして仕事を受注してゲーム音楽などを手掛けていたんですよね。ボカロP を始めたのはいつごろだったんですか?

2011年7月に、ニコニコ動画に習作としてボカロ楽曲をアップしたのが最初ですね。同月アップした 2作目の『FREELY TOMORROW』が、公開直後からすごい勢いで拡散されたんです。動画アップから一夜明けてレコード会社から CD収録のオファーがあり、そこから本格的にボカロP として活動を始めることになりました。

 

――動画アップの翌日にオファーが来るとは夢がありますね。

当時、リーマンショックや東日本大震災の影響もあり、音楽業界は不況でした。一方ボカロの勢いはすごくて、CD もかなり売れていたんですよね。ボカロブームで音楽業界の注目度も高まっているいま、自分がこれまで培ってきた技術とボカロを掛け合わせてみたらなにかおもしろいものができるんじゃないか? そんな気持ちで動画を投稿しましたが、これほど反響があるとは予想外でした。

 

【調教すげぇ】初音ミク『FREELY TOMORROW』【公式PV】

ニコニコ動画版(2011年7月投稿)は703万再生超、翌年 PVつきで公開されたYouTube版(2012年10月投稿)は 528万再生超(2023年7月時点)。根強い人気を誇る Mitchie Mさんの代表作

さくらのレンタルサーバ × WordPress でサイト運営。
ブログの広告収入でサーバー代を回収

――ボカロP としてすぐに生計を立てることができたのでしょうか?

当時は動画の広告収入で稼ぐしくみはなかったので、CD収録やゲーム収録、あとは著作権料が収入の大部分を占めていましたね。ありがたいことに、最初のオファーでまとまった報酬をいただけたので、自分のブランディングも考えて「ボカロP 一本でいこう」と決断しました。

 

――オフィシャルサイトを制作されたのもこの時期でしょうか?

2013年の 1stアルバムを出すタイミングで作りました。レコード会社とプロモーションについて話すなかで、プロフィールや活動履歴などをまとめたサイトがあったほうがいいよねということになったんです。Webデザイナーの方に依頼し、「さくらのレンタルサーバ」を借りて WordPress でサイトを作ってもらいました。

 

――弊社のサービスをご愛用いただきありがとうございます!

信頼性が高いですし料金も安いので、個人的には一択でしたね。とくに気に入っているのが、テストサイトを簡単に作成できる「バックアップ&ステージング」で、この機能が搭載されてから更新ミスの怖さがなくなりました。あと最近、新サーバーに替わってさらに速くなりましたよね。もう文句なしです!

 

――ご評価いただけてうれしいです! その後、ブログも外部サービスからご自身のドメインに移管していますよね。

いまのブログには Google AdSense を設置し収益化もしています。ブログで得た収益はサーバーやドメイン代に充てているんですが、それでもおつりが出るぐらい。活動報告や音楽関連の投稿のほか、ブログネタ用に機材を買ってレビューするなど、好奇心が刺激されて楽しいです。自分のペースで好きなことをやって活動報告もできて収益が得られる。手軽に情報発信ができて、ブログはクリエイターの方にもおすすめですよ。

【Webサイトを作るなら】さくらのレンタルサーバ(月額換算128円〜)

「初音ミクを人間のように歌わせる」調声へのこだわり

――高い調声技術を持つ Mitchie Mさんですが、どのように作曲をされているのでしょうか?

学生時代の”耳コピ採譜”のおかげもあり、「こういうふうに作ればよい曲になるだろう」という作曲理論が自分のなかで確立されているので、基本的にはその理論にしたがって作っていきます。

一方で調声に関しては、たとえば「ブレスを自然な位置に入れる」「高音は強めで低音は弱めに声質を調整する」「母音の『a』から『i』に移るときは間に『e』の音を入れる」など、人間らしい自然な歌声にするために細かいテクニックを使っています。

 


Mitchie M - アイドル新鋭隊 feat.初音ミク, 鏡音リン, 巡音ルカ, MEIKO [プロジェクトセカイ ユニット曲]

人気モバイルリズムゲーム『プロセカ』のアイドルユニット「MORE MORE JUMP!」への書き下ろし楽曲『アイドル新鋭隊 feat. 初音ミク, 鏡音リン, 巡音ルカ, MEIKO』。4人の個性を活かした調声は必聴

 

――まさしくプロの仕事ですね! 作曲のこと以外でなにか意識していることはありますか?

チームで制作に臨むときは、周りの人の仕事や個性を尊重することを大事にしています。自分の考えが絶対正しいわけではありませんし、それぞれのプロフェッショナルに任せながら、チームプレーで気持ちよく仕事をしたいですね。

クリエイターに必要なのは、好奇心旺盛さや流行への感度

――プロかアマチュアかを問わず、SNS や動画サイトを使って自分の作品を投稿する人が、近年増えているように感じます。Mitchie Mさんが思う「クリエイターに必要な素質」とはなんでしょうか?

好奇心旺盛さではないでしょうか。僕は聴いていただく方に「おもしろい」と思ってもらえるような曲を出し続けたいと思っています。そのために、音楽に限らずいろいろなジャンルの本や映画に触れるなど、インプットを絶やさないようにしていますね逆に言うと、それを楽しめる好奇心旺盛な人が、クリエイターに向いているのだと思います。

 

【ニュース速報】初音ミクが女子アナに!『ニュース39』番組MV【Mitchie M】

ニュース番組を題材にした楽曲『ニュース39』。そのほかにも、初音ミクがグレてヤンキーになった姿をコミック風に描いた『少女Aに夜露死苦』、初音ミクと鏡音リンのプロレスマッチをアツく描いた『リングの熾天使』など、個性的なテーマの楽曲が多い

 

――質の高いアウトプットのためには、たくさんのインプットが必要ということですね。最後に、クリエイターの方やクリエイターをめざす方へアドバイスをお願いします!

僕がこうしていまに至るのは、正直「運がよかったから」だと思っています。ただ、その運を引き寄せるためには「トレンドに乗れるか」が結構重要なんじゃないかなと思うんです。僕にとってはそれが「ボカロ」でしたが、もちろんトレンドとなるものは時代によって変わります。世間の注目が今何に集まっているのか目を光らせておくこと。そして大きな波が来たときにうまく乗れるよう、つねにアイデアを考えておくことが大切だと思います。ぜひがんばってください!

 

Mitchie M オフィシャルサイト

 

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入社 2年目の若手社員が企画を担う、さくらのインターンシップ~ビジネスコース編~

さくらインターネットでは、毎年インターンシップを実施しています。そのなかで、夏のインターンシップをメインで企画運営しているのは、人事ではなく入社 2年目の若手社員です。
本稿では、2022年度のインターンシップ(ビジネスコース)を担当した 2021年入社の社員 3名に、企画運営を通じて得たもの、今後やりたいことなどをインタビュー。また、今夏から始まる 2025年卒の採用について、新卒採用の担当者に聞きました。

>>2022年度のインターンシップ(エンジニアコース)の記事はこちら

>>さくらインターネットの採用情報

左から、外山 裕雅、稗田 美里、岩田 夏美。2021年に新卒でさくらインターネットに入社。

岩田 夏美(いわた なつみ)プロフィール

CS本部 アカウントマーケティング部 デマンドセンター デマンドジェネレーションユニット所属。イベント出展によるリード(見込み顧客)獲得や、メール配信によるナーチャリングを担当。営業部門と連携しながら、BtoBマーケティングを推進している。

外山 裕雅(とやま ゆうが)プロフィール

CS本部 アカウントマーケティング部 インサイドセールスユニット所属。見込み顧客/既存顧客への架電・メールによるアプローチで、商談機会を創出している。

稗田 美里(ひえだ みさと)プロフィール

CS本部 営業部 フィールドセールスグループ オンラインセールスユニット所属。見込み顧客/既存顧客への課題ヒアリング、サービス導入提案、導入後のフォロー、リテンション活動などを担当。

さくらの夏のインターンシップ(ビジネスコース)

さくらインターネットでは、営業やカスタマーサポートなどに携わる「ビジネスコース」と、ソフトウェアやインフラサービス開発などに携わる「エンジニアコース」にわけて新卒採用をおこなっています。また、毎年夏には、「さくらインターネットを知ってもらうこと」「IT業界の社会的役割、実際の業務、働き方を知り、興味を持ってもらうこと」を目的に、各コースのインターンシップを実施しています。

2022年の夏のインターンシップ(ビジネスコース)は、「”クラウド"ってなに? 一から学べる ITコンサルタント体験」と題し、8月8日~12日にフルリモートで開催。16名の学生にご参加いただきました。IT業界の研究や IT業界で働くイメージづくりに役立つ情報として「IT業界の知識」「契約と取引について」などを講義形式で勉強いただいたほか、実際にさくらインターネットの営業担当として提案活動をおこなうまでの流れを、グループワークで体験いただきました。

なお、グループワークのお客さま役と最終成果発表の審査員として、さくらインターネットのパートナー企業で、MSP(マネージドサービスプロバイダ)サービスを提供する株式会社ネットアシストにご協力いただきました。

【スケジュール】

  • 1日目:自己紹介、先輩社員による講義
  • 2日目:グループワーク
  • 3日目:グループワーク、先輩社員による座談会
  • 最終日:最終成果発表(プレゼンテーション)

よりリアルな就労体験を学生に

夏のインターンシップは、「学生に近い目線で企画をおこない、企画から実行までのプロジェクトマネジメントを経験し、成長の機会とすること」を目的に、入社 2年目の若手社員が企画運営を担っています。2022年のインターンシップを担当した2021年入社の岩田、外山、稗田の 3名に、インターンシップのねらいや企画運営の仕事を通して学んだことなどについて話を聞きました。

岩田 夏美

――企画にあたり、こだわった点はなんでしょうか。

稗田 美里(以下、稗田):リアルな就労体験や社員からのフィードバックを通して、”知らない”や”わからない”を減らし、IT業界で働くことに自信をもってもらい、就職活動に役立てていただくのが、私たちの目標でした。「社会人として働くこと」の解像度を上げてもらうため、グループワークはなるべくリアルな内容になるよう、いろいろな工夫を凝らしました。

岩田 夏美(以下、岩田):たとえば、見積書などは実際に使っているフォーマットを利用し、お客さまとの会議も複数回、先方の代表取締役社長も含めておこないました。社会に出てから役立つものを習得してほしいというねらいがあったので、たとえば他部署との連携、取引先との商談、コンペなど、学生が普段体験できないことを盛り込みました。

外山 裕雅(以下、外山):あとは社会人の基本となる「報連相(報告・連絡・相談)」が自然と身につくように、作る(エンジニア)、売る(営業)、支える(サポート)という 3要素を担う社内の各部署との連携が必要な設定にしました。こうすることで、周囲に頼らなければ進められないタスクが相当数生じます。限られた時間のなかで、それらを効率的に進めるには、「報連相(報告・連絡・相談)」がかなり大事になる。こうした社会人の基本を、グループワークを通して勉強いただきました。

 

――企画を進めるなかで、大変だったことを教えてください。

稗田:そもそもインターンシップの企画運営についてマニュアルなどは一切なかったので、自分たちで一から考えなければいけなかったのは、面白くもあり大変でしたね。困ったときやスケジュールに迷った際は、これまでインターンシップを担当された先輩方に相談していました。あとは、新型コロナウイルスの感染急拡大で、全日程オンライン形式へ変更することになったことです。臨機応変に内容を見直す必要があったため苦労しました。

岩田:じつは外部の企業にご協力いただいたのは、今回が初めての試みだったんです。先方への情報伝達や、認識のすり合わせには気を使いました。

外山:社内との調整も大変でした。ちょうど法務や経理といったコーポレートの職種でも新卒採用をはじめるという背景があり、コンテンツに組み込むことになったんです。1日目の講義で法務部に登壇してもらったり、グループワークでも法務部へ相談が必要となるタスクを用意したりしました。スケジュールや資料の手配、タスクの内容について、法務とのすり合わせに多くの時間を割きました。

外山 裕雅

――企画運営を通じて、どのような学びがありましたか?

外山目的意識がとても大事だと思いました。今回のインターンシップもそうですが、企画を進めるうえで最後までスムーズにうまくいくことはなかなかないです。そこで、なにか判断が必要なときに立ち返れるものが「目的」だと思います。
インサイドセールスの仕事では、ウェブサイト上で直接お客さまとチャットや通話などでコミュニケーションがとれるツールを導入していて、私はその運用を任されています。「案件を生み出し売り上げに貢献する」という目的を達成するために、チームメンバーが対応しやすいような運用方法や案件創出のための仕掛けを検討中です。いろいろとやりたいことがあるときに、つねに「目的に沿っているのか」を考えながら判断することを、一層意識するようになりました。

稗田:仕事の依頼をするときもされるときも、達成したい目的や成果などを含めた期待値をお互いにきちんとすり合わせすることが重要だと学びました。じつは自分たちの考えがふわっとしたまま依頼をしてしまい、当日に社内外の方を混乱させてしまったことがあったんです。きちんと期待値をご説明したうえでお願いしないと、トラブルのもとになるということを、身をもって感じました。営業部は他部署との関わりが多いので、とくに意識しなければならないと思っています。

岩田どんなプロジェクトもすべて計画どおりにいくことは少なく、その過程において細かな方向転換が求められることを学びましたね。コロナ禍でのインターンシップということで、臨機応変に動かなくてはならない場面も多く苦労もありました。でも他部署と連携しながらそれを経験できたことが、現在私が担当しているイベント運営に非常に活かせています。

インターンシップの経験を活かしてさらなる成長へ

稗田 美里

――参加後のアンケートの結果は全員星5つということで、参加者の反応もとてもよかったようですね。「実務に近い経験ができて、自信につながった」というコメントも多かったということで、まさに皆さんのねらい通りの結果になったのではと思います。学んだことを活かして、すでにさまざまな業務にあたられていますが、さらに今後、どのようなことに取り組んでいきたいですか?

稗田:さくらインターネットの営業へのお問い合わせをされるお客さまは、少し前まで、サーバーや IT に関する知識の豊富な方が多かったんです。そのため、ご相談の多くはサービス仕様や請求まわりに関するものでした。しかし最近は、DX の流れから、IT企業ではないお客さまからの「これがやりたいんだけど知識がないからどうしたらいいか?」というお問い合わせがとても増えています。さくらのサービス単体ではなく、パートナー企業のご協力があれば、お客さまが実現したいことに対するご提案の幅が広がります。なので、お客さまの目的、つまり何がやりたいのかというヒアリングからはじめ、インターンシップの企画運営で培ったステークホルダー間の調整経験を活かして、パ―トナー企業のご協力をいただきながら、自身の営業力を高めていきたいです。

岩田:私が所属するデマンドジェネレーションユニットの目的は、まずさくらインターネットに興味を持っていただくこと。そこから会社全体の売り上げに貢献するために、さまざまな施策を実施しています。マーケティングに関わるお仕事のなかで、ほかの部署やパートナー企業に対して、できることはまだまだたくさんあるはずです。いろいろな展示会に出展して実績を残していくことで、こういうことができる部署なんだと知っていただき、さまざまな部署と連携することでビジネスの発展をお手伝いしていきたいです。

外山:岩田さんのいる部署のがんばりを形にできるのが、私が所属するインサイドセールスです。私たちがコンタクトをとることで案件につながり、形にできるのがやりがいだと思っています。そして、その案件が大きくなったら稗田さんのいる営業部に連携するという、この同期 3人がいる部署間で、幸いなことにつながりができているんですよね。これからも同期の関係性を大事に、協力しながら成長していきたいです。
また、さくらインターネットのファンをもっと増やしたいですね。サービスのファンになって使ってくれる方と、さくらインターネットっていいなと会社のファンになって入社してくれる方。インサイドセールスとしては、前者を増やす立場ですが、採用活動に関わるときは、後者を増やせるように意識していきたいと思っています。

 

――今年も 8月にインターンシップがおこなわれます。参加される学生、またこれから就活をがんばる学生の皆さんに、ぜひエールをお願いいたします。

岩田:自分のやりたいことに合っているかどうかが、就職先を探すうえで一番大事だと思います。自分がこういう業界に興味があって、こういう軸で企業を探しているというのが重要で、就職後も自分のキャリアを磨きやすいと思います。やりたいことに向かってがんばってください!

外山:岩田さんと同じくですが、なにごともゴールがあって、そこに対していま自分がどの地点にいるかを理解するのが大事だと思います。そのゴール、やりたいことに向かうための手段として、企業選びの選択肢の 1つにさくらインターネットがあるなら、すごくうれしいです!

稗田:私自身、就職活動で非常に悩んだタイプで、かなり長引きました。面接は面接官との相性も大きいと思うので、多少の運もあると思います(笑)。数をこなすことで、面接にも次第に慣れてくるはずですし、もし残念な結果でも思いつめないことが大事です。やりたいことが本当に明確で、そのためにずっと勉強してきましたという人は、なかなかいないのではと思います。「自分なんて……」とならずに、自信をもってください。応援しています!

担当者に聞く 2025年卒の新卒採用

2025年卒の新卒採用を担当する ES部 福島 洸(ふくしま こう)

2025年卒の新卒採用は、ビジネスコースとエンジニアコースを合わせて数十名規模を予定しています。8月から、夏のインターンシップをはじめさまざまなイベントを実施し、冬ごろから選考を開始します。

「能動的に周りを巻き込みながら行動できる方」が、さくらインターネットの社風にマッチしていると思います。当社の経営理念は「『やりたいこと』を『できる』に変える」です。これから就活をはじめようというときに、自分のやりたいことが明確な学生の方はなかなかいないとは思いますが、業界研究などをしていくなかで、さくらインターネットでこういうことをやってみたい! ということを考えてみてもらえるとうれしいです。

今年の夏のインターンシップは、「"CX"と"CS"ってなに? イチから学べるカスタマーサポート体験」と題し、大阪本社で実施します。さくらインターネットのカスタマーサポート職を体感していただくものです。本インターンシップが、学生のみなさんの就職活動の一助となれば幸いです。

夏のインターンシップの募集は終了していますが、今後も、就労体験イベント、石狩データセンター見学会、先輩社員の座談会など、さくらインターネットの社風を知っていただけるコンテンツをご用意しております。募集が始まりましたらぜひエントリーをお願いいたします。たくさんのご応募、お待ちしております!

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